ヒジャブを身に着け、チャーミングな笑顔で微笑む二人は、インドネシアから来られたサルティカさんとレナ・アプリリアナさん。昨年の4月から、浜田市内の特別養護老人ホーム「あさひ園」で技能実習を行っています。今回はそんなお二人に島根での生活についてお話を伺ってきました。

サルティカさん レナさん

サルティカさん レナさん

SIC:島根での生活やお仕事はどうですか?もう慣れましたか?

サルティカさん:最初は慣れなくて大変でしたが、だいぶ慣れました。インドネシアで勉強した日本語と、ここで聞く日本語が全然違っていて…初めはコミュニケーションがうまく取れず、特に「やれん」「しわい」「わからん」「おおきに」などの方言を理解するのが難しかったです。

レナさん:私も初めは緊張していましたが、今は施設利用者さんとお話するのがとても楽しいです。日本の昔の話などをよく聞かせてもらうのですが、とても勉強になるし、良い経験になります。昔は着物を着ていたんだよ、とか、戦時中はね・・・とか。また、インドネシアのことがテレビで取り上げられると、利用者さんがそれを見て話しかけてくれることもあります。

歓迎レセプションにて

歓迎レセプションにて

SIC:お二人が日本に来たきっかけは?

サルティカさん:私はインドネシアで看護の勉強をしましたが、日本の介護や文化を知りたいと思って応募しました。インドネシアは平均寿命が短いこともあり、介護施設はあまりありません。年を取ったら家族が世話をします。また、雪が見たいと思って日本に来たのですが、今年は暖かくて…まだ雪を見ていません(笑)。

レナさん:私も介護の仕事について学びたいと思い、日本に来ました。インドネシアで、介護のことも教えられる日本語の先生になりたいという夢があります。

施設ののど自慢大会♪

施設ののど自慢大会♪

SIC:試験(介護技能実習評価試験)を受けたと聞きましたが、どうでしたか?

サルティカさん:難しかったです!でも、合格しました!

レナさん:利用者の手洗いや移動、着脱などの実技もありました。合格して嬉しいです。

SIC:施設をあげてお二人の受験を応援されていたようですね。施設のホームぺージにお二人を紹介するページがあって、そこにも載せてありました。

二人:えっ!私たち、ホームぺージに載っているんですか?知らなかった(笑)。たくさん(他の職員にも協力してもらいながら)練習しました。

納涼祭で浴衣を着ました

納涼祭で浴衣を着ました

SIC:日本に来てみて、どうですか?驚いたことなどありましたか?

レナさん:食べ物や、ごみの出し方などが違っていて、驚きました。日本のごみの分別はとても複雑で、慣れるまではとても苦労しました。

サルティカさん:この前、家族から荷物が届いたのですが、インドネシアの調味料がたくさん入っていて嬉しかったです。でも、日本の料理も作りますよ。教えてもらいながら、唐揚げ、餃子、お好み焼き、おでん、味噌汁、うどん…色々と作りました。
インドネシアにいる両親とはLINEでよく連絡を取っていますが、日本の家の写真をたくさん撮って送りました!インドネシアの家はピンクや黄色などとてもカラフルでコンクリート製で、日本の家とは違いますね。

いちご狩り 

いちご狩り

陶芸教室

陶芸教室

 

 

 

 

 

 

 

SIC:島根に来て、気に入ったものや良かったところなどありますか?

レナさん:神楽!とても面白かったです。浜田の花火大会にも連れて行ってもらいましたが、とても綺麗でした!インドネシアにも花火はありますが、小さいです。日本の花火は色々な形があって面白いですね。

サルティカさん:春には桜を見に行って、とても綺麗でした。あとは広島にも連れて行ってもらったのですが、原爆資料館がとても強く印象に残っています。

レナさん:私には双子の妹がいて、今度遊びに来たいと言っているので、楽しみです。

浜っ子夏まつりにて

浜っ子夏まつりにて

■最後に

とても仲が良く、ほんわかした空気に包まれたお二人。今回の取材には施設職員の方も同席してくださったのですが、二人ともとても勉強熱心で、周りが助けてあげたくなるんです、とお話してくださいました。利用者の皆さんにとっても孫世代ということでしたが、実は施設長さんが一番お二人を可愛がっておられるのだとか。まだ実習は始まったばかりですが、今後のお二人のご成長とご活躍を陰ながら応援しています!

(公財)しまね国際センターは~外国につながる人たち~を応援しています