「しまね国際研修館」にある書籍の中から、これから日本語を学習する人・教える人のための参考書籍をピックアップしてご紹介します。研修館には、このほか にも日本語学習や日本語教育に関する様々な書籍、テープ、ビデオなどが、あわせて1,500以上そろっていますので、ぜひ一度見に来てください!!

これから日本語を学習する人に・・・

Hiroko C Quakenbush & Mieko Ohso(1999)『Hiragana in 48 minutes』
Hiroko C Quakenbush & Shun Ikeda(1999)『Katakana in 48 minutes 』

連想カードと一緒に使って、学習者の母語とひらがな・かたかなの音と形を結びつけながら、短時間で楽しくひらがな・カタカナを学びます。

また、付属のシートで書く練習もできます。現在、研修館には英語版とポルトガル語版があります。

(財)海外技術者研修協会編著(2000)『一人で学べるひらがな かたかな』スリーエーネットワーク

自分でひらがな・カタカナを勉強したい人に適したテキストです。CDとテキストを使って、聞く、読む、書く力がつくように考えられています。

ともすれば、単調になりがちな文字の学習ですが、楽しく飽きずに練習できるよう随時にクイズ、パズルなどが織り込まれています。

アジアの女たちの会・立ち寄りサポートセンター編「町屋日本語教室」(1996)『生活漢字306』(英語・タガログ語版)

五十嵐京子他著(2001)『ハングルを使う人のための生活漢字』特定非営利活動法人 国際ボランティアセンター山形編

生活の中でよく目にする漢字306字が取り上げてあります。テキストは17の場面に分かれていて、それぞれの場面でよく目にする漢字が出てきます。

それぞれの漢字は、意味・書き方・書き順・使い方などがチェックできるようになっています。ボランティアの方と一緒に勉強すれば、きっと話もはずむはずです。

小川巖(1998)『みんなの日本語初級Ⅰ 本冊』スリーエーネットワーク

各課の学習項目と学習方法がわかりやすく提示してあり、どんな学習者にも対応できるように考えられています。『書いて覚える文型練習帳』、『初級で読めるトピック25』『会話ビデオ』、『練習C・会話イラストシート』『やさしい作文』『漢字(英語版)』のように副教材も充実していて、特に『翻訳・文法解説書』は10ヶ国語に対応しています(2002.9現在)から、自分で学習を進めていくこともできます。

広瀬万里子他著(1996)『話しながら学べる生活の日本語 すきなもの・すきなこと1』凡人社

全10課からなり、各課はそれぞれある話題で話せるようになることを目的としています。そのため、学習の初期段階から自分の考えや思いを日本語で表現することができるようにできています。

また、各課はそれぞれ独立しているので学習者のニーズに合わせて、課を飛ばしたり順序をかえたりすることも可能です。

(財)しまね国際センター(2000)『にほんごまるかじり(改訂新版)』

はじめて日本語を学習する技術研修生が、毎日の生活や研修に必要な日本語会話を短期間で学べるようにできています。どの課も、単語から基本表現そして会話へと積み上げていく形式をとっています。

また、訳本とテープを使って単語や会話の意味確認、発音練習もできます。

これから日本語を教える人に・・・

浅倉美波 他著(2000)『日本語教師必携 ハート&テクニック』アルク

ボランティアとして日本語を教えるとき、その学習者の目的やニーズは実に様々です。近年、教え方のマニュアル本もたくさん出てきましたが、それでは対応しきれない場面にもしばしば遭遇します。

この本は、「いつどこでなにを教えることになっても大丈夫」といえるために必要な、自分で考え、判断し、解決できる基礎力を身につけることを目的としています。

有賀千佳子 他著(2001)『ことばの意味を教える教師のためのヒント集 気持ちを表わすことば編』武蔵野書院

「いらいらする」「気が重い」というような”気持ちを表わす言葉”を教えるときどうしますか?語の意味を説明するより、そのような気持ちになるシチュエーションをいくつか提示する方がわかりやすいということが一般に言われていますし、経験的にもうなずけると思います。

しかし、場面例を示すのが効果的だとわかっていても、一つ一つの語について”わかりやすい場面”を教授者が1人で考えるのは大変な作業です。

この本は、そんな”わかりやすい場面”がたくさん取り上げてある「場面集」であると同時に、さらにさまざまな角度からの解説が加わった「語彙教育のためのアイデア集」にもなっています。

寺田和子 他著(1998)『日本語の教え方ABC』アルク

日本語教えるのが初めてで・・・という方にも、最近教え方がマンネリ化してきちゃって・・・という方にもおすすめの一冊です。

教えるときにこれだけは知っていて欲しいという文法知識から、教材、導入、練習の手順などが豊富な絵と共にわかりやすく紹介されています。巻末教材はいざというときにきっと役立ちます。