学生から寄せられたお礼のことばを一部抜粋してご紹介します。
※大学の学科等は2022(令和4)年度のものです。

ジョ セキリン (中国出身 島根大学人間社会科学研究科)

この1年、しまね国際センターの「外国人留学生奨学金」をいただき、誠にありがとうございました。母国では父が失業し、母の収入が頼りでしたが、コロナ禍により仕送りが減少し、アルバイト先も探しにくくなっていました。この奨学金は、私の日本での生活を支え、家族の負担を軽減し、私が大学院で研究を順調にやり続けるのに非常に役立ちました。将来は帰国して地元の研究機関に就職を希望しています。そのために今後も研究を頑張り続けると同時に、日本にいる間は、留学生と地元民との友好関係構築のため、異文化コミュニケーションに関するイベントなどにも積極的に参加していきたいです。

ジョウ メイセイ (中国 島根大学人間社会科学研究科)

研究者になる夢のため、毎日頑張っています。平日は朝から夜まで研究室にいて、土日は5,6時間アルバイトをしています。物価が上がって日本での生活は大変ですが、この奨学金のおかげでプレッシャーはさほど感じません。安心して勉強できました。4月からは大阪大学に進学します。将来は故郷の内モンゴルに帰り、地元の大学で歴史を教えたいです。母国に帰っても、中国の学生に島根大学や日本への留学を勧めたり、中国と日本の研究者が一緒に研究したり、共通の研究を行ったりするよう働きかけたりして、中国と日本の交流発展のために少しでも力になれるよう頑張ります。寄附をくださった県民の皆様、ありがとうございました。

カク ウェイカ (中国 島根大学生物資源科学部)

ご支援、誠に感謝しています。この奨学金のおかげで、より多くの時間を学業と国際交流活動への参加に回せるようになり、初めて県内の松江以外の町に小旅行して、今まで食べたことのない料理を食べたり、見たことのない景色を見ることができました。奨学金は、島根県の文化をもっと体験するためにも使いたいです。今年、学部は卒業しますが、島根県からはまだ卒業しません。大学院に進学し、将来は中国の科捜研に入るのが夢です。学業の成果を島根に残せないのは残念ですが、日本に来たことのない中国の人たちの日本に対する偏見をなくせるよう、日本で生活したこの数年間の経験を伝えるなど、母国において民間の日中関係の改善に努めていきます。

ゴン アオ (中国 島根大学医学部医学系研究科)

寛大なご寄付をいただき誠にありがとうございます。この奨学金をきっかけに、どこにいても、一生懸命努力すれば、いつかは誰かが認めてくれるということを実感できました。外国人としてとても心を動かされ、日本に留学することにして本当に良かったと感じています。物価の上昇で、妻と二人の生活はまだまだ厳しいですが、コロナ禍の困難な時期を乗り越えることができました。将来は、日本で研究者になりたいです。今は時間があるときは日本語を勉強しており、大学のオンライン講座を受講したり、日本語能力試験の受験準備をしたりしています。今後は、学んだ医療知識を社会に還元し、患者さんを救うことで、皆様に恩返しできたらと思います。

ハク エシャット ファミダ (バングラディシュ 島根大学医学部医学系研究科)

皆様からの寛大なご寄付に心から感謝申し上げます。この奨学金が県民の皆様からの寄付だと知ったとき、本当に嬉しく、驚き、皆様が県内に住む留学生のことを気にかけ、支援してくださっていることに感銘を受けました。若い人たちの教育や未来を支援しようという献身的なお心遣いから、皆様が、人々の人生を変え、世界に良い影響を与える教育の力を信じていることが伝わってきます。私はいつも皆様の優しさと思いやりに励まされています。この奨学金は、私に経済的支援だけでなく、帰属意識と自信をもたらしてくれました。将来は、母国で肺がん研究の進展に貢献したいと考えていますが、この奨学金が私の人生に与えてくれた影響を、ずっと忘れません。

ラシド イモディ ハルン ウル (バングラディシュ 島根大学自然科学研究科)

この奨学金をいただけてとても光栄です。経済的な負担が軽くなったおかげで、留学生活で一番大事な学業に集中することができました。今はすべてが順調で、間もなく修士論文の提出を控えているところです。今後は、このまま島根大学の博士課程に進む予定です。日本語の勉強もしていて、島根県内で就職先を探しています。このたびは、島根県民の皆様のご支援に深く感謝の意を表します。これからも、より多くの寄附が寄せられ、留学生により多くの支援が行われることを祈っています。皆様、本当にありがとうございました。

パン ボ (中国 島根大学医学部医学系研究科)

奨学金という無私の寄付をいただけたおかげで、経済的なプレッシャーから解放され、研究に集中でき、他に自分がやりたいと思っていた勉強のためにお金を使う余裕もできました。卒業後は、帰国して病理医として働き続ける予定です。博士課程で学んだ知識を将来の仕事に活かして、病気の診断と治療に貢献するつもりです。私のような留学生が日本で活動したり、勉強したりできるよう、皆様が献身的なご協力、ご支援をくださったこと、改めて感謝いたします。学生時代に社会の温かさを感じた私たちは、この温かさを将来引き継ぎ、社会人になっても困っている人たちの役に立てるように頑張っていきたいと思います。

ブイヤ ジュボ (バングラディシュ 島根大学医学部医学系研究科)

この場をお借りして、皆様のご厚意に感謝申し上げます。私たちの奨学金が島根県民の皆様の寄附で賄われていると聞き、本当に驚いています。日本の皆様の支えあいの精神に心から感銘を受け、本当に感謝しています。卒業後は母国で就職するつもりですが、日本とバングラディシュで協力して質の高い研究活動を行うことが私の目標です。バングラデシュからの私費留学生である私にとって、特にコロナ禍の今、学位取得にかかる学費や生活費は大きな負担ですが、皆様の援助により費用を賄うことができたおかげで、学業に専念できました。改めて、ご寄付いただいたすべての方々に感謝いたします。

ファム ドゥック マン (ベトナム 坪内総合ビジネスカレッジ国際自動車整備士学科)

奨学金をいただき、心から感謝しています。今は、県内で自動車整備士として働くため、採用条件となる国家試験合格を目指して頑張っています。本当に難しいですが、先生が熱心に教えてくれるので、きっと大丈夫だと信じています。新型コロナの影響でアルバイトの時間が減り、物価も高くなり困っていますが、なんとかやっています。勉強以外に日本の生活や文化に慣れることも大切だと考えていますが、奨学金をもらうようになって、日本の生活を楽しむ余裕ができました。島根県に来て4年経ち、アルバイト先や学校の友達が色々と助けてくます。日本の皆さんと仲良くなれるよう、もっと日本語を勉強したいです。島根で長く働いて、将来は家族を迎えたいです。

シン ティラク バハドゥル (ネパール 坪内総合ビジネスカレッジ国際自動車整備士学科)

自動車国際整備士学科で、将来、自動車整備士としてお客様に安心して車に乗ってもらえるよう毎日練習しています。1か月後に国家試験があるので、今は朝から夕方まで学校で勉強して、帰ったらアルバイトをしています。新型コロナの影響で母国の親の収入が減り、仕送りも減りましたが、奨学金をもらえたので、不安な気持ちで過ごすことなく学業に集中でき、親も安心させることができました。お互いに知らない人同士なのに、県民の皆様から思いやりの心をもって支援していただけて、本当に言葉にできないほど感謝の気持ちで一杯です。おかげで、安心して勉強や生活ができました。心から感謝申し上げます。

ゴ ダクヨウ (中国 トリニティカレッジ出雲医療福祉専門学校 日本語学科)

奨学金をいただけることになり、生活のストレスが少し楽になりました。アルバイトを減らしても、安心して日本語能力試験のN2レベルの試験準備をすることができました。おかげで合格し、記念に友達に安来市の美術館に連れて行ってもらいました。授業とアルバイトがない週末は、時々友達と日本の料理を食べたり、近くに出かけたりしています。日本のお正月も体験しました。日本での生活は充実しています。4月からは介護クラスに進学するつもりなので、今は入学試験の準備をしています。次は日本語能力試験のN1レベルを受けたいです。皆様に心から感謝しています。皆様のご健康をお祈りしています。これからもよろしくお願いします。

ベン イチミン (中国 リハビリテーションカレッジ島根 理学療法学科)

1年間、経済支援をしていただき誠にありがとうございました。おかげでこの1年の生活は順調に進みました。今はちょうど3年生の短期実習が終わったところです。実習を経て、授業で習った知識を踏まえたうえで、実際に臨床現場を見て、経験して、身につくことが多いと感じています。1、2年生の時とは違って、3年生になってからは学業が忙しくなり、アルバイトをする余裕がなく、生活費に困ることもありましたが、ご支援のおかげで学業に専念し、また、仕送りをしてくれている親の負担を少しでも減らすことができました。卒業したら、まず日本で働いて、研究したいことが見つかったら、大学院に入ろうと考えています。