~外国につながる人たち~(10)ヴー ティ クエンさん
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連日暑さが続くある日曜日、江津市の日本語交流クラブ”GOTO☆ワンハート”が主催するベトナム料理交流会に参加してきました。”春巻き”がテーマの今回は「生」、「揚げ」、「蒸し」の3種類の春巻きを調理しました。毎回すぐに定員に達するという大人気の料理交流会で、ベトナム人のヴー ティ クエンさんにお話を伺いました。
SIC:5月に江津に来られたばかりだそうですね。
クエンさん:はい、今年の春、神奈川のファッション関係の専門学校を卒業して、江津の会社に正社員として就職しました。仕事では学生服を作っています。まだ始めたばかりなので、教えてもらいながら、ミシンで縫ったり、アイロンをかけたりしています。
SIC:都会から江津に来て、毎日の生活は慣れましたか?
クエンさん:神奈川では買い物や、食事などとても楽しかったですが、勉強とバイトが忙しすぎて、友達と一緒に遊びに行くことや、日本人との繋がりを持つことが難しかったです。江津に来てからは、毎週みんなで、日本人の先生に教えてもらいながら日本語を勉強したり、料理を作ったり、遊びに行ったり…これまで楽しめなかったプライベートをとても楽しんでいます。8月の江の川祭りには、みんなで浴衣を着て、お祭りに行くと聞いています。それが今一番の楽しみです。
SIC:クエンさんは同じ職場にいる他のベトナム人の方と違うところに住んでいるとお聞きしましたが?
クエンさん:はい、私は「技能実習生」ではなく、「技術者」として、就労ビザで正社員として働いているので、自分でアパートを借りて、一人で住んでいます。毎日料理を作っています。お肉はスーパーで買うと高いので、ネットでまとめ買いをして、野菜と魚だけをスーパーで買っています。ここは魚が安くていいですよね。私は野菜を作っていませんが、江津に住んでいるベトナム人技能実習生は会社の裏の畑で、キュウリや、トマト、なすびなどの野菜を作っています。この季節、畑に行くと、大きな蚊がたくさんいて、咬まれると痛いし、痒いし、日本の蚊は怖いですね。
SIC:ベトナムからご家族が日本に来られたことがありますか?
クエンさん:まだ一度もないです。家族はみんなベトナムにいます。4人兄弟でみんな結婚しています。いつかお父さんとお母さんを日本に連れて来たいです。ベトナムでは日本と、韓国が人気があります。小さな時に、日本や韓国の映画を見て、いつか行きたいと思っていました。私の妹は韓国に留学し、私は日本に来ました。映画の中の日本人はとても真面目で、ルールを守って生活をしている、そして給料も高い、そんな生活をしてみたかったです。そして、日本の女の子はみんな可愛いし、男の人はみんなイケメン。だから、絶対に日本に来たかったんです(笑)
■最後に
料理交流会に参加していたベトナムの方が「江津はベトナムの風景に似ている。」と言っていました。全国でたくさんの求人がある中で、彼女が江津を選んで来たのは偶然ではなく、そこにはまずベトナム人同士の繋がりがあり、また彼女たちをサポートする地域住民との繋がりがあったからのようです。料理交流会では、同じ職場で働く日本人の方とまるで親子のように仲良くされていたのが印象的でした。
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