開催日 :
2025年2月23日
会場  :
松江市国際交流会館
参加人数:
災害時外国人サポーター養成研修 22人、外国人住民のための防災研修 5人

災害時外国人サポーター養成研修(東部会場)を松江市で開催しました。

東日本大震災等で外国人支援の経験がある多文化共生マネージャーの目次敦美さんを講師に迎え、災害時に外国人が直面する課題や求められる支援等についての講義、やさしい日本語の練習や、避難所巡回の演習などを行いました。

避難所巡回演習では、避難者役の外国人に困りごとなどを聞いて、解決できるように情報を確認したり、声がけしたりしました。伝えたい内容をすぐにやさしい日本語に変換して伝えられず悩みながらも、グループでうまく連携して、困りごとを解決できました。不安になっている避難者に安心を届けようとする姿勢が見られました。

講義の様子

避難所巡回演習 困りごと聞き取りの様子

避難所巡回演習 災害情報を確認中


あわせて外国人住民のための防災研修を開催しました。防災についての話を聞き、初期消火の練習や煙が充満したテントを通る煙ハウス体験、119番通報訓練をしました。

サポーターも煙ハウス体験


研修の後半は、災害時外国人サポーター研修の参加者と外国人住民のための防災研修の参加者が一緒に活動しました。松江市の避難所に避難したときに受付で初めに記入する「避難所到着時用記録用紙」を書く練習をしました。

その後、松江市の担当者から、非常食は多くの場合2日目以降に配られるので1日目の非常食は自分で準備しておくことなどのポイントを聞いたり、段ボールベッドを組み立てたりし、避難所の様子を確認しました。

続いて、今回は防災食としてお湯や水を入れたら食べられるアルファ化米を食べました。「思っていたよりおいしかった」や「量が多かった」、「味が濃かった」などの感想がありました。グループで非常食を食べながら、やさしい日本語や外国語を交えながら交流を深めました。

この研修をきっかけに、災害の時に困っている外国人に声をかけられるようになるとともに、お互いに助け合えるような関係を築き、地域の防災力が向上することを期待しています。

非常食にお湯を入れます

段ボールベッドを組み立て!

災害時外国人サポーター養成研修 参加者の感想

  • 外国人の方がどういうことに困るのか、どういう対応をすればよいのか詳しく知ることができました。
  • 日頃、接している外国人達にも情報を伝えようと思いました。
  • 講義で学んだことを活かそうとしても実際外国人の方を前にするととまどってしまいました。
  • 講義を受けた時は分かったつもりでも、実際に演習してみると自分の伝えたいことをやさしい日本語に直すのが難しく、うまくできなかったです。
  • 実際に避難所の受付などの体験ができ、必要な言葉などについて確認することができました。
  • 外国人の方がたくさんお話してくださってよかったです。災害時もお互い助け合っていけたらいいと思いました。