開催日 :
2025年7月~12月
会場  :
オンライン/出雲市民会館/出雲弥生の森博物館

2025年7月から始まったSICにほんごコース日本語教師養成講座が、12月21日(日)に最終回を迎えました。講座終了後には修了式が行われ、受講者27名に修了証書が授与されました。

本講座では、全120時間【動画視聴・オンライン・対面】の講座を実施し、日本語教育の基礎知識に加え、「生活者としての外国人」に日本語を教えるために必要な知識・技能や日本語教師に求められる態度などの理解を深めて、実践に向けての学びを育んできました。最終回では、県内に住む外国人の方々に日本語を教える実習活動を行い、これまでの学びの成果を発揮しました。

※講座の詳細【受付終了】SICにほんごコース日本語教師養成講座を開催します! | 公益財団法人 しまね国際センター

動画視聴(39時間)

基礎講座(日本語教育概論/異文化理解・対象別日本語教育/文法・音声/文法表記・語彙/言語学概論・教授法等)で日本語を教えるのに必要な知識を学ぶ

基礎講座は何度も視聴が可能なため、オンライン講座前に知識の確認をするなど、気になる点を繰り返し学ぶことで、より理解を深める軸となりました。

オンライン(49時間)

「生活者としての外国人」に日本語を教えるのに必要な知識・技能や日本語教師に求められる態度などを講師から直接学ぶ

(受講生の声)

  • 島根県には「生活者としての外国人」が多く、様々な方法を駆使して日本語を懸命に学ぶ努力をしている。一方で、移動手段や労働形態などにより、地域の日本語教室や支援者とのマッチングや活用が難しい状況もある。同じ地域に暮らす仲間としては、日々の生活や行事の中でふれあいながら、生活につながる日本語や文化・習慣なども共有していけたらと強く思った。日本語教室の役割は大きいと改めて感じた。~【島根県における「生活者としての外国人」への日本語教育の現状と取り組み】より~
  • 外国人住民を「社会的存在」として捉えるということが印象に残った。ただ言語を教えるのではなく、学習者一人ひとりが今後の生活で活かせるよう、それぞれに合った目標を設定することで、相手に「寄り添う」ことになると理解できた。~【日本語教育の参照枠について】より~
  • 日本語教育という視点で外国人を見ると、全員が日本語を勉強するという固定概念があったが、全ての人が学ぶ目的で来た訳ではないことが改めて理解できた。彼らにとって必要な日本語を教えていくことを目指していきたい。~【日本語教師に求められる資質・能力】より~
  • やさしい日本語は、外国人だけでなく、お年寄り・子どもなども対象だったり、いくつもの種類があることを初めて知り、誰もが理解し、使えるようになることが必要だと感じた。周囲に広げていくために、今後学んだ私たちも発信したり説明していくことが大切。~【やさしい日本語について】より~

対面(32時間)

「生活者としての外国人」に日本語を教えるための活動案づくり、日本語を教える実習(体験)をする

実習に向けて、テキスト『いろどり 生活の日本語』(国際交流基金)の使い方や工夫づくりを基に、活動の流れをグループで考え練習を行ってきました。受講者同士で教師・学習者役に分かれ、練習・フィードバックを繰り返し、何度もグループ内で話し合うことで、教案はどんどんブラッシュアップされていきました。最終日の実習では、6か国の17名の外国人の方々に来ていただき、会場は一瞬で大賑わい!これまでの講座で得たすべての学びを力に、本番へ挑みました。        実際に教えると、想定外なことも多く、想像と異なる流れや時間配分に戸惑いもある中、終始どのグループも和やかな雰囲気で授業を進めていました。はじめは緊張していた外国人の方々も、教師の声がけや笑顔に解れ、日本語での発話を楽しんでいるようでした。外は真冬でしたが、あたたかい空間での日本語実習となりました。

 

実習を受けた外国人参加者の声

  • 授業はとても面白かった、もっと参加したかった!
  • 先生方は丁寧に熱心に教えてくれた。みんなで楽しく会話できたのがよかった。
  • 新しい文の使い方の多くの知識を得ることができ、充実した時間だった。

受講生の声

  • これまでの授業は必要に迫られて我流で行ってきた。学習者の「何ができるようになりたいか」や、教師として「何ができるようにしてあげたいか」といったCan-doに取り組んできたが、今回の実習に向けての学びを通じて、体系的にバランスよく準備した授業を提供することの大切さを実感した。
  • 準備段階ではうまくできそうかもと想像していても実際やってみるとうまく言葉が出てこなかったり、焦ってしまう。もっと多くの経験を通して、失敗しながらも楽しみながら活動に取り組みたい。
  • 実習では、教師側の発信に対する学習者の生の反応や、楽しそうな表情をたくさん見ることができて嬉しかった。計画通りにいかないことも少しはあったものの、その都度対応すべく、できる限りの挑戦ができ、また通じ合える楽しさも知ることができた。教師側が学習者に一方的に教えるというものではなく、お互いが持っているものを持ち出して学び合う中に、日本語がコミュニケーションのツールになっていることを実感した。

修了式

SICにほんごコース日本語教師養成講座 第1期生誕生!

全120時間【動画視聴39時間・オンライン49時間・対面32時間】の講座を終えた27名の受講生に修了証書が授与されました。講座開始当時は、「見知らぬ人同士」で遠慮や恥ずかしさなどもあり、発言も控えめでしたが、回を重ねるごとに「相談できる仲間」に変化していきました。    インターカルト日本語学校講師陣をはじめ、さまざまな専門分野でご活躍されている講師による魅力ある講義は、丁寧な指導やわかりやすさだけでなく、協働し合う小さな仕掛けがいくつもあり、いつの間にか、一つの輪が作り上げられていました。120時間を共に乗り越えた仲間と講師の方々の「教え」は、今後も受講者一人ひとりの糧となるでしょう。皆さんの今後のご活躍に期待します!

 

受講生の感想~全ての講座を終えて~

  • この半年を一緒に駆け抜けることができたメンバーに会えたこと、120時間の講座内容の充実さ、この講座に参加できたことに感謝している。以前勉強した内容を振り返ることができ、興味を持って聞くと、講座の理解度が違うと感じた。
  • 5ヵ月での120時間は、時間の捻出に大変だったが、学習内容は毎回大変濃く、本当に参加して良かった。
  • 常に外国人の方たちが暮らすうえでの寄り添いが必要だと感じた。同じ地球人として接するということを心掛けていきたい。
  • 外国人にとって日本語の何が難しいのかがわかり、外国人の方には、やさしい日本語で話ができるようになった。文法、日本語の裏にある背景など理解・勉強不足なところがあり、受講したことが全て理解できたわけではないが、学習者の思いの部分を理解することができた。オンラインと対面での養成講座だからこそ、最後まで受講できたと思う。