開催日 :
2023年 ①5月27日(土) ②6月3日(土) ③6月10日(土)
会場  :
①大田市民センター集会室(大田市大田町大田イ128)、②③おおだふれあい会館 大会議室(大田市大田町大田イ 121)
参加人数:
24人

大田市で「日本語パートナー入門講座2023」を実施しました。これは、島根県としまね国際センターが実施している、「SICにほんごコース≪となりでにほんご≫」で活動していただく日本語パートナーを養成するものです。今回の講座内容は、下記のとおりでした。

島根で暮らす外国人のこと

(講師:平田節子さん/大田日本語サークルこだま代表、島根県外国人地域サポーター・大田市)

大田市で外国人住民のための日本語教室「こだま」を開催し、島根県外国人地域サポーターでもある平田さんから、外国人住民は生活のどのような場面で難しさを感じるのか等について、ご自身の経験を交えてお話しいただきました。

【参加者の声】

  • 在留資格のことを知り、外国の方の苦労や困りごとを考えることができた。
  • 大田市における多文化共生の現状を初めて知ることが出来てよかった。また、在住外国人の抱える課題について今まで知らなかった事柄を知ることが出来、とても興味深いと感じた。

 

国際理解・異文化間コミュニケーション

(講師:橋本優香さん/広島市日本語教育コーディネーター)

クイズで世界のいろいろな文化・風習を知ったり、ワークショップ形式で日本に暮らす外国人住民について考えたりと参加型の内容で、外国人住民とのコミュニケーションについて考えていただきました。

【参加者の声】

  • 楽しくも難しいワークを通じて、初めてお会いしたグループの皆様と深く考え話し合えた。この様に様々な方々とお知り合いになり助け合いたいものだ。
  • 世界の広さを感じた。自分の中だけにある概念では楽しくない。もっと柔軟に生きていきたいと改めて感じた。

「やさしい日本語」を使ってみよう

講師:佐藤智照さん(島根大学外国語教育センター准教授)

だれにでもわかりやすい「やさしい日本語」を知り、参加者同士で「やさしい日本語」でコミュニケーションを取る練習をしたり、「やさしい日本語」で島根県の観光地を紹介する練習をしたりしていただきました。皆さんが考えた「やさしい日本語」での島根県の紹介は、こちら(外部リンク:canva)に掲載しています。ぜひお読みください。

【参加者の声】

  • 「やさしい日本語」を使わなければならないと思うと、本当にこれでいいのか…と考えることが何回もあった。実際に学習者に使ってみたい。外国人向けを考えることはもちろん、暮らしやすい町を作っていくために、やさしい日本語が必要なのだと感じた。
  • 外国の方にどのように日本語を伝えたら、わかりやすいかがよくわかった。楽しく学べた。

SICにほんごコース《となりで にほんご》の活動方法Q&A

(講師:しまね国際センター 職員)

しまね国際センター職員が、「SICにほんごコース≪となりで にほんご≫」の活動や日本語パートナーの登録方法などについて説明しました。

オリジナル教材の特徴と内容・活動のポイント(※)

(講師:佐藤智照さん/島根大学外国語教育センター准教授)

「SIC訪問日本語コース」のために作成した島根県オリジナル教材『となりで にほんご』の監修者である佐藤先生から、「対話」がキーワードのテキストの要点を解説していただきました。

【参加者の声】

  • 相手の話を「やさしい日本語」で言い換える(まとめる)という点を今後の経験で身につけたいと思った。
  • 日本語パートナーは外国人住民の方に日本語を教える、という一般的な先生と生徒という関係ではないことがよく分かった。外国人住民の方に心を開いてもらえる1人になれるよう、そしてお互いに貢献し合える対等な交流が出来るよう、楽しめたらと思う。

オリジナル教材を使ってみよう(1)(※)

(講師:しまね国際センター 職員)

オリジナル教材『となりでにほんご』を使った活動の仕方などを確認していただきました。「こうならないように気をつけてくださいね」という悪い例もご紹介しました。

【参加者の声】

  • 学習場面が動画にしてあり、学習の進め方など大変わかりやすかった。特に悪い例もあげてあり、子ども扱いするとか、入れ替えだけの同じ繰り返しだとか、自分が気づいていないところで陥りやすい間違いなどもあり、気をつけなくてはと思った。
  • 「今日の目標」を学習者が十分に理解することができる言語(教科書の翻訳)を使って確認することが大切だと分かった。学習者に合わせた質問をすることが良いこともわかった。また、説明をする時にスマートフォンで地図や写真を見せたり、絵を描いたりして伝えることも良い方法の1つだと学んだ。

オリジナル教材を使ってみよう(2)(3)

(講師:芝由紀子さん/一般社団法人ダイバーシティうんなんtoiro、島根県外国人地域サポーター・雲南市)

オリジナル教材『となりでにほんご』を使って、実際の活動を想定した練習を参加者同士でしていただきました。また、芝さんの進行で、当センターベトナム語相談員デン・ホン・フックから、外国人住民が日本人との交流に望むことなどについてお話しました。

【参加者の声】

  • 実際にテキストを使って活動してみることで、流れがつかめた。YouTubeでの説明(内容)をペアでやってみて、使い方がある程度わかった。
  • 会話を広げることに苦戦したが、「やさしい日本語」を使うことに少し慣れた。
  • 実際にフックさんのお話を聞けたことで、どんなことに戸惑ったか、困ったかなどが聞けてよかった。

 

 

 

 

 

※は、ご自宅等で、教材『となりでにほんご』に関する動画を見ていただき、感想をご提出いただきました。動画は、当センターのYoutubeチャンネル「SICチャンネル」にアップしています(全9本)。