開催日 :
2018年10月22日 18:30-21:00
会場  :
出雲市役所くにびき大ホール
参加人数:
約70名

出雲市において、「外国にルーツを持つ子どもたちの支援に関する映画上映会」を開催しました。

前半は、ドキュメンタリー映画「Journey to be continued -続きゆく旅-」を上映しました。映画を通して、外国にルーツを持つ青少年の悩みや葛藤などに触れ、改めて子どもたちとの関わり方を考えるきっかけとなったのではないかと思います。

後半は、講師に映画製作担当者の 各務眞弓さん(NPO法人可児市国際交流協会事務局長)と出雲市で外国にルーツを持つ子どもの支援活動をされている 河原由実さん(NPO法人エスペランサ事業コーディネーター)をお招きして対談を行いました。講師のお二人には、参加者からの質問を交えながら、支援活動や子どもとの接し方、関心のある方の参加方法などについてお話をしていただきました。

現在子どもたちと関わっておられる方、学校の先生、地域の日本語ボランティアの方から初めて関心をお持ちになった方まで幅広い方にご参加いただくことができました。今後一層外国にルーツを持つ子どもたちへの支援が広がり、深まることを願うとともに、当センターの事業を充実させていきたいと思います。

【主催】しまね国際センター 【共催】出雲市、出雲市教育委員会 【後援】島根県教育委員会

対談の様子

会場の様子

講師(左)河原由実さん

講師(右)各務眞弓さん

参加者からの質問

参加者アンケート(抜粋)

映画について

・絵を描くことが、日ごろの不安や悩みを解放する良い材料になっていると感じました。慣れない地で一生懸命生活したいが、モチベーションや目標が見えないことで無力だと感じている子どもたちが多いとわかりました。

・日本で暮らすブラジル出身の若者の率直な意見、気持ちが伝わり「共生」の難しさを考えさせられた。

・ブラジルの小学生たちと関わる中で、子どもたちが日本の学校文化に適応していくことの難しさを実感しています。映画の中で登場した、外国籍の青少年たちを見て、小学校現場で、何を大切にしていくべきなのか、考えさせられました。

・絵を描く子供の背景が分からないけれど、言葉にならない心理の部分が表現されているように思いました。

対談について

・子どもたちが頼っていい人だと信頼するような学習の環境や内容を工夫しておられることが分かりました。あらゆる面からのアプローチが大切と思いました。

・現場の生の声が聞かれたのは良かった。永住権を持っていても母国に帰ってしまうかもしれない子どもたちとどう対応して、接していけばいいのか、悩む。

・普通の人が何の支援ができるかという質問に対して、面接官になってほしいと答えたのに共感した。いろいろな話し方や声がけなど、いろいろなパターンに触れさせるという経験が大事だと思った。

・一生懸命外国人のお子さんをサポートされている各務さんのお話を聞くことができ、よかったと思います。「映画の作成」のお話、聞けて良かったです。外国人の子どもたちの高校への進学の大変さ、初めてわかりました。