開催日 :
【1日目】11月16日(土)【2日目】11月23日(土)【3日目】11月24日(日)
会場  :
オンライン(ZOOM)
参加人数:
【1日目】31人【2日目】35人【3日目】31人
当センターでは、県内の外国人住民が、行政窓口、学校や病院などで、安心して 必要な手続きやサービスを受けられるよう、文化やことばの橋渡しによるコミュニケーション支援をおこなってくださるコミュニティ通訳ボランティアを養成、登録、派遣しています(制度についてはこちらをご覧ください)。

そこで、毎年、新規ボランティアの養成と、既存ボランティアのスキルアップを目的に、コミュニティ通訳ボランティア養成講座を開催しています。 

2024年度は、一般社団法人日本公共通訳支援協会(Cots)から、代表理事の西村明夫氏をはじめとする知識・経験豊富なベテラン講師陣をお迎えして、医療通訳に焦点を当てた講座を3日間にわたりオンラインで開催しました。

また、今回は需要の高まるベトナム語登録者の新規養成を目指し、対象言語にベトナム語を加え、英語・中国語・ポルトガル語・ベトナム語の4言語で受講者を募集しました。

主な内容

11月16日(土)13:00-16:30

・【説明】島根県の外国人住民の状況
・【講義】医療通訳の概要と倫理・心得
・【講義】身体組織の基礎知識

11月23日(土)13:00-16:30

・【講義】病気の知識
・【講義】医療制度・医療費・医療事情の違い
・【講義】文化の違いを乗り越える方法
・【説明】SICコミュニティ通訳ボランティア制度について

11月24日(日)10:00-16:00

・【講義】通訳技術の基礎
・【演習】模擬通訳トレーニング(英語・中国語・ポルトガル語・ベトナム語)
  午前:「メカジキ」(「メモ取り」「会話止め」「辞書引き」「聞き返し」)トレーニング
  午後:ロールプレイ練習

参加者の声

  • 大変詳しく、わかりやすく、テンポも休憩時間も適度で大変勉強になりました。いろんな参考サイトや資料も教えていただき、ありがたいです。
  • 具体的な例や技術的なことについても詳しく解説頂き、実際にロールプレイでも使うことができました。
  • 通訳をした文章を皆さんで意見を言い合うことはとても恥ずかしいし、怖いですが、終わってみると参加してよかった!もっと頑張らなきゃ!と励ましになりました。
  • 冒頭の解説で外国人住民が増加していて今後は本人のみならずその方の家族なども含めて更なる通訳支援が求められることを知りました。就労している方はどうしても休日や普段の生活に関することで会社にサポートをお願いするのは難しいと思いますのでコミュニティ通訳ボランティアの存在はとても重要なんだなと感じました。
  • 病院やクリニックなどで困っている外国人が多くいること、そして通訳ができる通訳者が少ないことが心配です。この講座がもっとたくさんの方に知られ、技術を持った通訳が増えることを願っています。
  • 講座を受けさせていただき、医療通訳を通して地域で困っている外国人の方のお手伝いができたらいいなと感じました。未経験ではありますが是非挑戦してみたいです。

2024年度は、登録面接の要件を満たした対象者18名のうち11名の方からボランティア登録面接の希望がありました。現在、順次面接、登録手続きを進めているところですが、12月までに7名の方が、すでにコミュニティ通訳ボランティアとして仲間入りしてくださいました。うち1名は、記念すべき1人目のベトナム語登録者です!