開催日 :
2024年12月15日
会場  :
浜田まちづくりセンター
参加人数:
災害時外国人サポーター養成研修 17人、外国人住民のための防災研修 17人

災害時外国人サポーター養成研修(西部会場)を浜田市で開催しました。

東日本大震災等で外国人支援の経験がある多文化共生マネージャーの目次敦美さんを講師に迎え、災害時に外国人が直面する課題や求められる支援等についての講義、やさしい日本語の練習や、避難所巡回の演習などを行いました。

避難所巡回演習では、やさしい日本語を使おうとしてもすぐに言葉が出てこなくて苦戦する様子もありましたが、困りごとをうまくくみ取って適切な情報を伝える様子が見られました。

講義の様子

避難所巡回演習1(困りごとの聞き取り)

避難所巡回演習2(困りごとの聞き取り)


あわせて外国人住民のための防災研修を開催しました。地震、台風・大雨、雪など災害や災害への備えについての話を聞きました。心肺蘇生法の練習とAEDの体験、水消火器の練習、煙が充満した部屋の体験をしました。

心肺蘇生法の練習

防災講義・シェイクアウト訓練(低く、頭を守り、動かない)

煙で前が見えない!


研修の後半は、災害時外国人サポーター研修の参加者と外国人住民のための防災研修の参加者が一緒に活動しました。避難所の受付で記入する避難者登録書を書く練習をし、避難所の受付の流れを確認しました。

その後、非常食を食べながら交流をしました。今回は災害時に十分温められないことを想定し、レトルトのご飯を常温のまま食べました。常温では食べにくかったり、量が多かったという声がありました。グループでは、やさしい日本語も交えながら交流が深まったようです。

この研修をきっかけに、災害の時にも声を掛け合えるよう、日ごろから顔の見える関係を作り、地域の防災力が向上することを期待しています。

受付で避難者登録書を渡す

レトルトご飯を試食

非常食を食べ終わって交流

災害時外国人サポーター養成研修 参加者の感想

  • やさしい日本語に置き換える際、思った以上に適切な言葉が出てこなくて戸惑いました。日本語話者であっても、やさしい日本語を学ぶ必要があると思いました。
  • 本人が何を訴えたいか、聞こうとする気持ち、助けたいという気持ちでいっぱいでした。本当に災害が起こったときにぜひ活かしたいです。
  • 日本に来て間もない方々と日本語を工夫して伝えないと伝わらない難しさを実感できてとても有意義でした!
  • 非常食はとても食べにくかったです。せめて温めてほしいが、災害時の厳しい状況が想像できてよかったかも?
  • 非常食を食べながらほかの人と話ができて楽しかったです。
  • 日本に来た目的や国籍によって日本語がどれだけ通じるかは人それぞれで、その人に合わせて話を進める必要があることがわかりました。
  • 避難所巡回演習のような体験は、大学や地域のいろいろなところで、非常時を体験できるよう企画してもらえると、防災時の意識も高まるし、外国人という配慮が必要な方が多くいるという現状を多くの人に知ってもらえると思いました。

外国人住民のための防災研修 参加者の感想

  • 自分の命の守り方を知りました。
  • AEDは初めて実際にやりました。
  • 国籍の違う人とのおしゃべりは楽しかったです。コミュニケーションが好きです。
  • 非常用持ち出し袋、水、食料品をこれから準備していきます。