開催日 :
2019年3月9日、16日、17日
会場  :
島根大学出雲キャンパス、出雲市民会館
参加人数:
47人(ボランティア未登録者30人、既登録者17人)

島根県では外国人住民が増加しており、当センターに寄せられる通訳の依頼も増加傾向にあります。多くの通訳依頼に対応するため、このたび、コミュニティ通訳ボランティア養成講座を開催しました。

今回の養成講座では、島根県の外国人住民の状況、通訳の基礎、通訳の演習をメインに、通訳活動の際に基礎となる情報を身に付けていただくため、学校の現状に関する講義、医療の基礎知識の講義を加えました。この講座を出発点として、多くの参加者に支援の輪に加わっていただけることを期待しています。

外国人住民が感じる言葉の壁が少しでも小さくなるよう、コミュニティ通訳ボランティア制度を充実させていきたいと思います。

講座の内容

1日目 3月9日(土) 13:30~16:20

【講義】学校生活・学校での通訳について(講師 : 野田孝秀先生)

【講義】医療に関する基礎知識(講師 : 木村清志先生)

学校の現状について

医療の基礎知識

 

2日目 3月16日(土)10:00~16:30

【講義】コミュニティ通訳ボランティアについて

【講義】島根県の外国人住民と多文化共生について

【講義】通訳とは何か(通訳技術、倫理、自己管理など)(講師 : 野中モニカ先生)

多文化共生の講義

通訳とは何か

 

 

3日目 3月17日(日)9:30~16:30

【講義】教育分野における通訳の基礎

【演習】教育分野に関する言語別演習(ロールプレイなど)

【講義】医療分野における通訳の基礎(講師 : 野中モニカ先生)

【演習】医療分野に関する言語別演習(ロールプレイなど)

【講義】演習のまとめ

ウォーミングアップ

語彙力アップ練習

英語グループロールプレイ

 

ポルトガル語グループロールプレイ

中国語グループロールプレイ

 

 

講座講師

通訳養成

野中モニカ 先生(天理大学 国際学部 外国語学科 スペイン語・ブラジルポルトガル語専攻 准教授)

専門分野 : ポルトガル語教育、ポルトガル語通訳翻訳

医療講座

木村清志 先生(島根県健康福祉部 医療統括監、島根県立中央病院 副院長)

教育講座

野田孝秀 先生(出雲市教育委員会 学校教育課 学校同和教育係 係長)

参加者の声

  • 学校における通訳者の役割の話がとてもよかったです。各立場できちんと役割を果たすことの大切さがよくわかりました。
  • 最低限今日のお話に出たことは通訳できるようにしたいと思いました。
  • 島根県の外国人住民と多文化共生についての話を市民や職場の方にも聞いてほしいと思いました。
  • 1分スピーチ・通訳の練習がとても良かった。1人でも練習できそうなので取り入れたい。
  • 少し話が難しかったですが、経験を積んでまた改めて聞くと良いと思いました。シャドーイングはすぐに実践できそうです。
  • 演習では実際にコミュニティー通訳として活躍されている方から、実践的なアドバイスが多く得られてとてもよかったです。
  • 日常生活では日本語ですら使わない言葉も多くて、語彙力の課題を感じるとともに、難しい言葉をやさしく説明する能力も重要だと思いました。