日本語ボランティア入門講座 2018
掲載
- 開催日 :
- <東部会場>2018年9月29日(土)、30日(日)、10月7日(日)、11月10日(土) <西部会場>2018年11月3日(土祝)、4日(日)、11日(日)、18日(日)
- 会場 :
- <東部会場>島根県民会館 307会議室・県職員会館 健康教育室<西部会場>島根県浜田合同庁舎 中会議室
- 参加人数:
- <東部会場>49名 <西部会場>18名
「日本語を学びたいけど、日本語教室が遠くて通えない」といった外国人住民を訪問して、日本語学習をお手伝いするボランティアの入門講座を県内2ヵ所で開催しました。
この講座では、実際に外国人住民の支援に携わっている方からお話を聞いたり、異文化間コミュニケーションについて参加型ワークショップで学んだり、オリジナル教材「いっしょに にほんご しまねけん」の執筆に携わった講師陣から教材の使い方を学んだりして、講座終了後にはたくさんの方に日本語ボランティアにご登録いただきました!
これからいよいよ外国人住民を訪問しての日本語ボランティア活動が始まります。皆さんのご活躍を楽しみにしています。
(島根県・(公財)しまね国際センター主催 (一財)自治体国際化協会助成事業)
日程・内容
<東部>9月29日(土)/<西部>11月3日(土・祝)13:30~16:30
島根で暮らす外国人のさまざまな形
島根県外国人地域サポーターとして活動中の平田さん(東部会場)と、芝さん(西部会場)から、外国人住民の方たちを取り巻く現状や課題についてお話を聞きました。実際の活動を通して見えてきた具体的なお話は、参加者の方たちにとって初めて耳にする内容も多かったと思います。来県したばかりのころは支援を受ける立場だった外国の方が、今では担い手として活躍していらっしゃるというお話は、大変印象的でした。
国際理解・異文化間コミュニケーション
講師の新川美佐江さん(JICA中国市民参加協力課)に参加型ワークショップをしていただきましたが、シンプルなカードゲームから異文化に接したときの自分の姿を発見し、異文化理解について改めて考える良い機会となりました。また災害時に起こり得る状況を再現した多文化防災ワークショップも行われ、想像力を働かせながら異文化コミュニケーションについての学びを深めました。
<東部>9月30日(日) / <西部>11月4日(日)13:30~16:30
「やさしい日本語」を使ってみよう
佐藤智照さん(島根大学外国語教育センター准教授)を講師に迎え、外国人住民と接する際に有効な「やさしい日本語」について学びました。実際に日本語を学ぶ外国人住民をゲストに招いて、楽しくゲームをしながら日本語だけでコミュニケーションを取っていただきましたが、初対面ということで難しい敬語が出てしまったり、「やさしい日本語」の意外な難しさに気付かれた方が多くいらっしゃいました。
『いっしょに にほんご しまねけん』の特徴と内容・活動のポイント
続けて佐藤さんにご指導いただき、母語でない外国語はどのようにして学習されるのか、またテキストの特徴・流れやポイント、ボランティアの役割等についても丁寧に教えていただきました。
<東部>10月7日(日) / <西部>11月11日(日)13:30~16:30
『いっしょに にほんご しまねけん』を知る
講師の佐藤さんより、テキストを用いた指導方法について詳しく教えていただきました。各課ではどのような項目(文型)が扱われているか、前半と後半に分けて確認しましたが、国語とは視点が少し異なる日本語の文法について改めて認識し、実際の活動に向けて基礎を固める時間となりました。
<東部>11月10日(土)/ <西部>11月18日(日)13:30~16:30
『いっしょに にほんご しまねけん』を使ってみよう
教材を執筆していただいた青木美子さんと寄元雅美さんにお越しいただき、実際のテキストを使った活動例(模擬授業)を見せていただきました。とても参考になる面白い授業例を見せていただき、受講者も見よう見まねで、お二人が用意された活動の流れ(教案)を手元に置きながら、実際にボランティア役と学習者役になってペア活動に取り組みました。今後の活動に向けてのイメージが膨らみ、また併せて課題も見つかりました。
これからの活動に向けて(Q&A)
事務局より、今後の活動についての説明を行いました。受講者の皆さんからは活動に関しての想いやご意見などもたくさんいただきました。よりよい活動になるよう、事務局でもしっかりフォローしていきたいと思います!
参加者の声
- 模擬授業を見せていただき、より具体的にイメージできました。ありがとうございました。
- 講座の流れをもう一度確認して、後は経験していくことが必要かなと思いました。
- 講師の先生方のやり方を見るとわかりやすいが、実際やろうと思うと難しかった。わかりやすく伝えることの難しさを痛感した。
- 実際にペア活動をしてみると、学習者がどこでつまづくのかを確認できたり、想像しながらできたと思います。自分1人では分からなかった、気付かなかったところがたくさんありました。
担当: 仙田・佐々木