浜田市内で持ち帰り専門のインドカレー店を経営する、スケシュ・シンさんにお会いしてきました。シンさん、実は約3年前に「休むタイミングがわからなくなりました。火曜日を定休日にしたいと思います。OKですか?大丈夫ですか?」と貼り紙をしたところ、その日本語が「可愛い!」とSNSで話題になり、一躍時の人となりました。そんなシンさんの島根での暮らしや、故郷インドのことなどについてお話を伺ってきました。

ナマステ!シンさん

ナマステ!シンさん

話題になった貼り紙

話題になった貼り紙

 

 

 

 

 

 

SIC:島根に来られたのはいつ頃ですか?

シンさん:初めて日本に来たのが2009年で、栃木や東京、埼玉、千葉、福井、福島、青森、沖縄、宮城、愛媛…色々なところを回りましたが、2011年に浜田市に来ました。一旦インドに帰ったりもしましたが、それからはずっと浜田にいます。浜田が大好きです。
学生の時からカレーが好きで、インドでも10年ぐらいカレー店で働きながらカレーの勉強をしました。その頃、いつか日本にも行ってみたいと思っていました。日本に来てからも、10年以上カレーのお店をしています。

SIC:SNSで一躍有名人になられましたね!当時はどんな様子でしたか?(※2018年8月に店の客がTwitterで貼り紙を紹介し、約30万人の「いいね」と約11万のリツイートがあったそうです)

シンさん:もう、生活ががらりと変わりました!県外からも電話でたくさん取材が来たし、新聞にも載って…一番最後が「イッテQ」というテレビ番組。めっちゃよかった!(笑)お笑いタレントのいとうあさこさんが来ました。この番組は見たことがあってよく知っていたけど、実はどの人がいとうあさこさんか知らなくて…取材に来た時にわかりました。とっても面白かった!お客さんも倍になったし、 Twitterを見て北海道や、アメリカに住んでいる人まで一時帰国した時に来てくれました。
あの貼り紙、実は2時間かけて作りました…。11月に開店してから3月まで休みがなくて、身体を壊してしまいました。病院の先生に休んでくださいと言われました。今は火曜日も休みになったし、弟も来てくれたので大丈夫です。

このポップな看板は、お友達がインドネシアで作ってきてくれたお土産だそう!

このポップな看板は、お友達がインドネシアで作ってきてくれたお土産だそう!

取材を受けた記事

取材を受けた記事

 

 

 

 

 

 

 

SIC:島根での暮らしはいかがですか?

シンさん:毎日とても楽しい。色々な都市を回ったけど、浜田が一番好き。田舎でいい!日本人の友達もたくさんできて、休みの日に遊んだり、インドに一緒に行ったり、友達が農家で米を育てているので、一緒に田植えをしたり。
日本語が話せるようになってからは、色んな人と話すので寂しくないです。よくおじいちゃんやおばあちゃんたちとも話すし、子どもたちとも話します。浜田弁もおもしろいね!牛肉は食べない(宗教上の理由で)けど、日本食もおいしい!野菜もたくさんあっていいね。

弟さんと一緒に田植え中! 

弟さんと一緒に田植え中!

 お友達の田んぼだそうです

お友達の田んぼだそうです

 

 

 

 

 

SIC:シンさんの故郷はどんなところですか?

シンさん:私は、インドの北の方にあるウッタラーカンド州のブッダケダラというところから来ました。田舎ですが、ヒンズー教の有名なお寺があって、「神様のまち」と言われています。観光客もたくさん歩いて回ります。ヨガで有名なリシケシという町もあり、ヨガの先生をしている友達がインドに行ったときには、インドの家族を紹介しました。

SIC:シンさんは、浜田を中心に色々なところを回ってYoutubeで動画を投稿されているそうですね。

シンさん:はい、休みの日はよくYoutubeの撮影をしています。自転車が多いですが、遠いところは電車で行きます。浜田の生活をインドの人にも見てもらいたいと思って、紹介しています。インドの家族や友達も見てくれて、ここは山や海がとても近く、「行ってみたい!」と言っています。弥栄町までは自転車で行きました!迷いながら扇原茶園というお茶園に行って、お茶を飲みました。とても美味しかった!小さな道を歩いたり、自転車で走ったりして自然を見るのが好きです。次は、旭町や金城町にも行ってみたいです。はい、もちろん自転車で!

ゆうひパーク三隅のフォトスポットにて 

ゆうひパーク三隅のフォトスポットにて

三隅の海でピース!

三隅の海でピース!

■最後に
シンさんのお休みの日に取材をお願いしましたが、スマホの自撮り棒を持ち、撮影をしながら現れました。SNSで有名人になったシンさん、実はとても気さくで日本人とお話するのも大好き!街を歩いていても、「シンさん!」とよく声を掛けられるそうです。浜田が大好きで、まだまだこれからやりたいこともたくさんある、とお話してくださいました。無理せず元気に、美味しいカレー屋さんをこれからも続けてくださいね!SICも陰ながら応援しています。

(公財)しまね国際センターは~外国につながる人たち~を応援しています