開催日 :
2016年11月20日(日) 10:00 ~ 15:00
会場  :
大田市消防本部
参加人数:
24人

大田市にて「外国人住民のための防災研修&災害時外国人サポーター養成研修を開催しました。(主催:島根県・しまね国際センター・大田市、共催:大田市消防本部)

中国、インドネシア、フィリピン、ブラジル出身の17人を含む24人に参加していただき、講義や演習を通して防災について学んだり、災害時の外国人支援について考えました。

内容

  • 10:00 – 12:00 【外国人のための防災研修】命を守るためにできること(講師:大田市消防本部 花岡基希さん、勝部康正さん)
  • 12:00 – 13:00 【ランチ交流会】
  • 13:00 – 15:00 【災害時外国人サポーター養成研修】災害時に外国人が困ることは何か、外国人への効果的な情報提供の方法(講師:多文化共生マネージャー 目次敦美さん)

午前中の【外国人のための防災研修】では、まず、災害についての知識や、災害への備えについてお話を伺いました。そして、救急蘇生法、119番通報、消火器の使い方について体験しました。消防署には、119番通報や救急搬送のときに外国語対応できるツールがあることを紹介され、外国人参加者からは「安心だ」「すごい」という声が聞かれました。

消防署職員による講義

消防署職員による講義

AEDの使い方について学びました

AEDの使い方について学びました

消火器の使い方を体験しました

消火器の使い方を体験しました

【ランチ交流会】では、実際に大田市に備蓄されている非常食(わかめ御飯、カンパンなど)を食べながら、参加者同士で交流しました。

はじめて食べたけど、おいしい!

午後からの【災害時外国人サポーター養成研修】では、東日本大震災や熊本地震で外国人支援に携われた体験談や、災害時に外国人被災者はどのようなことに困るのか、どのような支援が必要かお話を伺いました。また、「災害時外国人サポーター」としての役割や心構えなどについて学び、風水害を想定して、災害対策本部から出された各種情報を、やさしい日本語や外国語で分かりやすく伝えるための演習も行いました。

外国人支援の実例についてお話を伺いました

参加者の声

【外国人参加者】

  • 自分で心肺蘇生法をやってみて、災害が発生したときにどうすればいいか覚えた。
  • 外国人も訓練ができいて、災害に何をしたらいいのか知って、とてもハッピーです。このようなイベントは最高です。
  • 何でも経験することは良い。今日の経験は特別だった。

【日本人参加者】

  • 何度でも受けないとすぐに忘れてしまうので、よい経験ができた。
  • 年々、外国の方にも分かり易くなって非常に心強く感じる。
  • 国によって、災害や防災に対する意識が異なるのを知った。

担当者のつぶやき

日本は災害が多い国で、日頃からの備えが大切だということは知っていても、いざというときの対処法について、実際に体験したのは今回が初めてという外国人参加者も多かったです。みなさん積極的に取り組んでいらっしゃる姿が印象的でした。

日本人の参加者からは、「やさしい日本語」への書き換えが意外に難しく、もっと時間をかけて学んでみたいという声がありました。

今回のように、外国人住民と日本人住民が一緒になって防災について学ぶことで、お互いに顔の見える関係づくりができたことは、いざというときの助け合いにもつながっていくと思います。