開催日 :
【1日目】9月12日(土)【2日目】9月13日(日)
会場  :
しまね国際センター 多目的室
参加人数:
29名

7月から始まった第2期SICにほんごコース日本語教師養成講座は、全120時間【動画視聴39時間・オンライン42時間・対面39時間】からなるSICにほんごコースの日本語教師を養成するプログラムです。動画視聴では、主に日本語を教えるのに必要な基礎知識などについて学び、オンラインや対面では、「生活者としての外国人」に日本語を教えるために必要な知識・技能や日本語教師に求められる態度などの理解を深め、さらに活動案作りや模擬授業を体験します。今回、初めての対面講座をしまね国際センターで開催しました。

1日目

ことばの「やさしさ」について考える①/自分の言語生活を振り返ってみよう

講師:齋藤美幸さん(インターカルト日本語学校講師)

「やさしい日本語」とは、いつ・誰に・どんな時に・どうやって使うのでしょうか?そして、なぜそれが必要なのでしょうか?1日目の講義では、「やさしい日本語」が広まった経緯と使い方を知るとともに相手にとって「やさしさ」とは何かを、さまざまな視点から投げかけていただき、じっくり考えることができました。「やさしい」というのは、単に難しい言葉を易しい言葉に言い換えるだけではなく、状況や反応を見ながら伝え方を工夫することがとても大切です。伝え方の工夫につながる背景や実際に使用された具体例を丁寧にご説明いただき、私たちが普段使っている“ことば” についても改めて見つめ直す貴重な時間となりました。

 

2日目

ことばの「やさしさ」について考える②/生活者としての外国人と日本語で話してみよう

講師:齋藤美幸さん(インターカルト日本語学校講師)

10人の外国人ゲストを迎え、自己紹介を含めたアクティビティで楽しみながら、「やさしい日本語」を早速実践しました。ゲストが各グループを順に移動し、全4回の交流を楽しみました。1回目は「自己紹介&名詞修飾を使ったゲーム」で「パンが好きな人~!」や「朝ごはんを食べた人~!」など意見が同じだったらハイタッチなどをしてあちこちで盛り上がっていました。3・4回目では、日常にあるわかりにくい言葉について、『自転車利用者に対するお知らせ』ポスターを見ながら意見交換を行い、どんな伝え方なら理解しやすいのかを話し合いました。そして、ゲストから聞いた意見を参考に、各グループが工夫を加えて『自転車利用者に対するお知らせ』を作成して発表しました。「ゲストがわかりづらいと指摘した表現はやさしい言葉で表示した」や「禁止行為の絵のみの記載だったため、正解となるものも提示してみた」などの工夫の一方で、「違反や反則金などの重要な言葉は外国人の方にとって知っておいたほうがいい言葉だと思った」や、「やさしい日本語ではフォローできない部分をQRコードを読み込んで多言語で提示できるようにしたらどうか」など、それぞれの考えや想いが表現されたポスターが完成しました!

 

各グループの【自転車利用者に対するお知らせポスター】

 

 

 

参加者の声

  • 齋藤先生の演劇手法を用いた土台作り、紙芝居を使った指導法など、クラス作りのための効果などが興味深く、自分が活動する際の参考とさせて頂きたいと思いました。共生言語の学習やユニバーサル日本語は初めて聞く言葉でしたが、さまざまな文化圏のPlain Languageのお話が面白かったです。
  • 画面の中でだけ知っていた受講者の方々と対面で話すことは、想像していたよりも印象深くて楽しい体験だった。その夜のグループLINEで「明日の課題が難しくて苦戦してます」という書き込みを見て自分も何とか課題に取りかかることができ、ありがたいなと思った。
  • 丁寧すぎる日本語が必ずしも学習者に伝わるとは限らないということが分かり、文を短く、あいまいな表現を避け簡単に伝える方法を考えたいと思った。また「わかりやすさへの配慮や態度」が伝える側(自分)中心にならないよう、聴くこと待つこと、どこまで理解できているかわかろうとすることを大切にしたい。
  • 普段、日本語ボランティアをしていると、どうしてもこちらが教える立場、学習者が教えられる立場となり、上下方向、一方通行のコミュニケーションが多かった。しかし、今回の学習活動は、一緒に一つのものを作り上げていく工程もあって、いつものボランティア活動よりももっと対等な関係性の中で活動ができたように感じた。

担当: 仙田、岩田、岡本、深谷