SICレポート

災害時の外国人サポーター養成研修【松江】

時期
: 平成23年11月5日(土) 10:30-16:00
会場
: 島根大学
参加人数
: 14(日本人5、外国人9)人

■内容

 大きな災害時に備えて外国人サポーターを養成する研修を浜田に続き、松江で開催しました。今回、松江市等による「外国人・日本人住民避難所体験」事業が同時開催されていて、途中サポーターが通訳等で支援に行く場面もありました。
 
 午前中は「東日本大震災での外国人支援からこれからの島根を考える」について外部講師による講義を行いました。東日本大震災での災害時の外国人への情報提供についての内容でした。昼食は、松江市による炊き出しで作った「カレー」を「避難所体験グループ」とともに試食をしました。午後は、講義「災害時に外国人が直面する課題とサポーターに求められる役割」からスタート。例えば、外国人住民の中には母国において「地震」がない地域(→地震についての事前知識が少ない可能性がある。)の人がいることや、災害時にサポーターが外国語による情報を外国人へ提供することにより、「安心」を届けることが大切、ということについてでした。 その後、「実地研修」に移り、「災害発生」を仮定して、「多言語支援センター」を立ち上げ、避難所巡回(←避難所体験グループへの巡回)等を行いました。

  外部講師:NPO法人多文化共生マネージャー全国協議会 理事 土井 佳彦さん

■参加者の声

・初めてサポーター養成研修に参加して本当に勉強になりました。実際にやらないと何でも想像だけのものなので。参加してよかった。
・多言語支援センターではどのように分担して作業をしているのかがわかり、勉強になりました。
一度参加してすぐできるものではない。何回か訓練して初めてできるものだと感じた。
・災害があったときの大変さがわかりました。

■事業の成果と改善すべき点

今回は参加者14名のうち、外国の方も多く、国籍は日本を含めて6カ国の方がおられ、多くの国の方に参加していただけたことは、よかったです。また、昨年度に引き続き松江で開催した事業で、複数の団体と協力しながら研修・体験事業を行えたことは、いざというときの連携にも役に立つので、よかったです。

■担当者のつぶやき

災害は、いつどこで起きるか予測が難しいので、より多くの方と考えていけたらよいと思います。今回の研修で、外国人住民の方にも多く参加いただけ、災害時には日本人が外国人をサポートするだけでなく、外国人自らもサポーターとして一緒に活動していけることは、「言葉」の通訳だけでなく、「文化面」の通訳として心強いことだと感じます。

2011年11月15日
担当:目次

写真 講義(午前中)

写真 非常食試食

写真 「災害多言語支援センター」立ち上げ準備

写真 外国人サポーターによる避難所巡回シミュレーション

写真 外国人サポーターが避難所へ届けた災害情報多言語版

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