SICレポート

災害時外国人サポーター養成研修 in浜田(第2回)

時期
: 平成23年10月30日(日)9:00-12:00
会場
: 浜田市国府小学校
参加人数
: サポーター7人、外国人住民13人

■内容

大きな災害が起きたとき、災害弱者となる外国人住民に通訳等のサポートを行う「災害時外国人サポーター」の養成研修2回目を開催しました。

今回は浜田市の防災訓練と合同開催することで、多くの外国人住民の方に各種体験(煙ハウス、消火器訓練、災害時伝言ダイヤル等)を、サポーターの皆さんには実地研修をしていただくことができました。

当日、外国人参加者はトリアージ体験や炊き出し訓練のお手伝い、小学生や地元の方と一緒にバケツリレー等様々な体験をされ、またサポーターの方は「災害多言語支援センター」を設置する他、終始外国人住民の方に同行して通訳をしました。

また、訓練をとおして実際に動いてみることで事前準備の大切さや、チームワークの重要さなど多くの気付きがあった研修となりました。

■参加者の声

・災害が起きたときのシミュレーションができて、実際に災害のときにあわてずに対応できそうな気がした。
・煙ハウスが一番印象に残った。実際にあれだけの煙があると、逃げるのは難しい。
・多言語表示がないと外国人の方には伝わりにくいと思いました。
・みんなで助け合うことが大切だと思った。
・バケツで水を運ぶことに感心しました。
・このように防災訓練をすることに驚きました。韓国では訓練をしたことがないのに。もし韓国でいきなり災害にあっても大丈夫な気がします。
・煙体験で前が全く見えなかったのがショックでした。
・外国人は日本にいて、災害にもあうと、とても心細くて不安です。サポーターは必要だと分かりました。
・チームワークはとても大切です。
・訓練は1回で終わらずに定期的に参加することが重要だと思います。

■事業の成果と改善すべき点

西部地域初の災害時外国人サポーター養成研修(全2回)を終え、これまであまり認知されていなかった災害時の外国人サポーターについて多くの方に知っていただいたこと、また実際にサポーターとしての訓練を行ったことで意識が高まり、各々課題等を見つけることができたのは大きな成果でした。参加者の方からも声をあげていただきましたが、今後も引き続きこういった訓練の機会をもうけていく必要があると感じています。

■担当者のつぶやき

今回は県立大学浜田キャンパスの留学生の方にも多く参加していただきました!外国人住民としてだけでなく通訳のできる外国人サポーターとしての参加もありました。「大きな災害があったときに、同じような境遇にある外国人住民の役に立ちたい」という声をいくつも聞き、とても頼もしく感じました。今後は留学生の皆さんとも災害時に限らない普段からのネットワークづくりなど、色々な繋がりを深めていければと思います。

2011年11月 3日
担当:佐々木

写真 「災害多言語支援センター」設置中!その他にも「受付」「避難所」など多言語表示を貼っていきます。

写真 屋外へ救出された方のトリアージ訓練中。

写真 外国人サポーターが随時通訳をしました。(※緑色のベスト着用者がサポーター)

写真 消防車にも試乗しました!

写真 炊き出し(カレー)訓練でお手伝い!皆さん優しく教えてくださいました。

写真 煙ハウス体験!予想以上の煙に、ショックを受けた方も。

写真 小学生や消防の方と一緒にバケツリレー体験!

写真 水消火器体験中。

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