SICレポート

【文化庁委託】 第4回 外国人の日本語指導者養成講座

時期
: 平成23年10月29日
会場
: 県民会館(308会議室)
参加人数
: 12人

■内容

第4回のテーマは「コースデザイン」。1回目の講座で書き出した"来日したころ困ったこと"を振り返り、その中でバイリンガル教師としてどのようなサポートができるか、日本人の先生や国際センターなどの組織からどんなサポートを得るかをグループで考え、発表し合いました。

来日して困ったことを振り返るところでは、気候や習慣の違いに戸惑った経験を発表する参加者に共感したり、質問を投げかけたりと、参加者の間で活発な意見交換がありました。バイリンガル教師としてできることを考えるところでは、それぞれの経験に基づいた実践的なアイディアが出されていました。

講師 小林明子(島根県立大学)

■参加者の声

・いろいろな分類して、なにかすぐにできないと困ること、なにかバイリンガル教師にできる事が、はっきり見えて来ました。教える対象によって多少内容が変わります。生徒のニーズに応じて、教えるコースを構成する事が大事と思いました。外国人と日本の社会を繋がる役わりを果たしたいです。
・これからの日本語の授業の中で、日本語だけではなくて、あらゆる日本での生活に役に立つ情報を生徒さんに伝えるべきだと思います。
・今日の勉強は自分のけいけん(日本はじめての時)を思いだして、今度自分が教える時にうまく教えられるためかんがえしないといけないと思いました。

■事業の成果と改善すべき点

自分が困ったことをベースにコース内容をデザインしたことで、今後来日する同国出身者ができるだけスムーズに島根での生活に馴染んで欲しい、そのために自分も工夫して教えようという気持ちが参加者の間で高まったようでした。

■担当者のつぶやき

今回の講座を通じてみなさん自分にできるバイリンガル教師像を描き始めることができ、エンパワーメントになっているように感じました。ぜひこのパワーを生かして活躍して頂きたいです。

2011年11月 1日
担当:李・曳野

写真 グループワーク中です。

写真 自分の経験も織り交ぜ、生き生きと発表する参加者のみなさん

写真 熱い議論が交わされました。

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