災害時外国人サポーター養成研修in浜田(第1回)
- 時期
- : 平成23年8月21日(日)10:00-16:00
- 会場
- : 島根県立大学 (浜田市)
- 参加人数
- : サポーター14、行政・団体6、外国人住民8人
■内容
大きな災害が起きたときに外国人に情報が伝わりにくかったり、文化的違いによって避難所での生活にトラブルが起きる、また外国人自身が災害についてあまり知らない、などにより問題が生じることがことがあります。このようなことへの支援を考え、災害時外国人サポーター養成研修(第1回)を開催しました。また外国人自身に防災意識を高めてもらうための防災研修を同時開催しました。
(午前)
講義1 東日本大震災における仙台国際交流協会の取り組み
講義2 災害時に外国人が直面する課題とサポーターに求められる役割
(午後)
災害時多言語支援センターの設置・運営(含 避難所巡回シミュレーション)
【講師】
高木和彦 さん(特活 多文化共生マネージャー全国協議会 副代表理事)
菊池哲佳 さん(財団法人 仙台国際交流協会 主事)
講義1:東日本大震災の際に、どのような問題が起き、仙台国際交流協会でどのような支援をしたのか。また日頃から行っていた災害時外国人支援のための取り組みについて話をしていただきました。平時からの災害時サポーター養成の取り組みや、外国人への防災意識啓発、サポーターとの顔の見える関係づくり、多言語によるラジオ放送などが今回の地震の際に役に立ったことなど具体的なお話を聞くことができました。
講義2:講義1を踏まえて、文化や国の違いから日本での災害時に外国人が抱える問題を紹介していただきました。
午後:地震が起きたことを想定して、外国人支援のシミュレーションを行いました。 「災害多言語支援センター」を立ち上げ、3チーム(マネジメントチーム、情報処理チーム、翻訳チーム)に分かれ、災害対策本部からの情報を翻訳したり、外国人の方が避難している避難所を調べ、巡回ルールを検討し避難所巡回も行いました。
また、浜田市(安全安心推進課)による外国人住民向けに開催した防災学習「災害のとき大丈夫?」では、多言語「防災ハンドブック」をもとに、災害や自助について講義が行われました。併せて「水消火器」による消火体験もありました。
*非常食試食設けました。(アルファー化米のご飯、缶詰のパン、カンパンなど)
■参加者の声
【支援者側】
・ボランティアを始めて浅いので新しいことばかりで大変勉強になました。
・実践、活動を踏まえた貴重なお話、よかった。「災害多言語支援センター」の苦労と役目の大切さがわかった。
・実際の場面ではなかなか訓練どおりにはいかないかもしれませんが、やはり研修の積み重ねが必要だと思った。
・他県のいろいろな活動、取り組み等を少しでも見ることができてよかった。今回、この研修に参加してこのような活動があることにびっくりしました。とっても意義ある会だったと思います。
・災害の心構え、準備をしておく必要を痛感しました。
【外国人住民】
・勉強になりました。
・非常食がおいしかった。
■事業の成果と改善すべき点
3月に起きた東日本大震災での現状や課題を踏まえながら行い、より防災や支援の意識を実感することのできた研修会だったと思う。
災害への関心が高くなっている時期ですので、なるべく多くの方に聞いていただけたらよかったと思っています。
■担当者のつぶやき
災害は、いつ・どこで・どんなことが起きるのか予測は難しく、被害によってどのような支援が必要なのかも変わってくると思いますが、被害をなるべく少なくするために、まずは日頃から情報を伝え合い、暮らしやすい地域にしていくことが大切だと感じます。
2011年8月26日
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