SICレポート

平成22年文化庁委託事業「生活者としての外国人」のための日本語教育事業やってみよう!日本語ボランティア~養成講座(第7回)

時期
: 平成22年11月28日(日)10:00-16:00
会場
: 石見公民館(研修室)
参加人数
: 22人

■内容

日本語ボランティア養成講座、第7回目は実習を行いました。
前回に続き、野上明子さん、宮川澄子さんを講師にお迎えし、実習の指導をしていただきました。

今回は外国人の方に協力していただき、実際の日本語支援を体験しました。初級テキスト「いっぽ にほんご さんぽ 暮らしの日本語教室初級Ⅰ」を使い、グループに分かれて約1時間の実習を行いましたが、初めての実習に受講者の皆さんはとても緊張されていた様子。

準備不足であったり逆に準備していたものが思うように使えなかったり、・・・と反省点は多くあったものの、「楽しかった」「通じた時は本当に良かったと思った」など日本語ボランティアの面白味を感じていただくことができました。

午後からは次回の実習に向けて、再びグループ別に準備を行いました。実際に実習を体験した後ということもあり、前回よりも準備がスムーズ!あれやこれやと副教材を準備する受講者さんたちの姿も見られました!
次回が楽しみです。

■参加者の声

(受講者より)
・大変良い経験でした。自分の実習だと何をしているのか分からないけど見学の時にはよく分る。思ったとおりにはなかなかできないと思った。

・一応自分なりに計画を立て、進行中に相手の反応を見て変更したり追加したり、テンポが崩れないようにと切れないようにもっていくよう心掛けたが、振り返ってみると冷汗ものでした。学習者に救われました。

・実際に行ってみて、とても難しいことだと実感しました。でも実習できて良かったです。

(日本語学習者より/訳文)
・私の担当の人達はとても色々な事がよく出来ていました。私は理解するのにフラッシュカードが助けとなったので、気に入りました。それにたくさん練習したのでとても助かりました。しかし、日本語は少しわかりづらく、担当者は私が理解していないことに気付かず、先に進んでいることもありました。(ちょっと早すぎた時もあった)全体的にはとてもよく頑張っていました。

・親切な人と良い時間を過ごせました。

・非常に面白かったです。類似の活動にも参加したいです。次回、さらに交流できるよう、期待しています。

■事業の成果と改善すべき点

多くの方にとって初めての実習でした。準備時間が限られていたこともあり心配していましたが、参加者それぞれ工夫して取り組み、意義のある実習となりました。実際の教室活動ではここまで行わない方も多いようですが、今回は養成講座の一貫として基本となる活動案の作成を体験していただきました。準備、実習、ふりかえりの流れの中で、これまで講座で学んできたことを実際の活動と結びつけて考えることができたのではないかと思います。

■担当者のつぶやき

受講者の方の中には「やってみれば何とかなるかも!?と思っていたけど、出来なかった」との声も・・・。ただ、その悔しさを胸に次回の実習準備にはさらに力が入った様子で、「次回は今日より上手くできそうな気がする」との嬉しい声も聞こえてきました。ほんの1時間ではありましたが、実体験から得るものの大きさを改めて感じました。

2011年1月11日
担当:佐々木

写真 グループ毎に外国人学習者との日本語活動

写真 実習後は皆で良かった点、反省点などをふりかえりました。

写真 参考図書・副教材コーナー

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