SICレポート

平成22年度文化庁委託事業「生活者としての外国人」のための日本語教育事業 やってみよう!日本語ボランティア~養成講座(第4回・第5回)

時期
: 平成22年11月6日、13日(土) 13:00-16:00
会場
: ラ・ぺアーレ浜田(教養室2・1)
参加人数
: (第4回)25人、(第5回)19人

■内容

日本語ボランティア養成講座、第4回・第5回目のテーマは
「外国語としての日本語を知る①・②」

今回は島根大学の外国語教育センター准教授の
中園博美さんをお迎えし、日本語のしくみ(文字、語彙、文法、音声)について
2回にわたってわかりやすく教えていただきました。

普段何気なく読んだり話したりしている日本語ですが、
改めて学ぶうちにその奥深さや面白さに気付かされた受講者の方も
多くいらっしゃったようです。

■参加者の声

(第4回)
・外国人が日本語を学ぶときに、どのような点が難しく、どのような点が学びやすいのか、それぞれの母語や個人個人について違うのだということがわかりました。
・日本語を学ぶ側に立って、言語として見るということが今までほとんどなかったので、発見することが多くありました。大変参考になりました。
・文法は合っているのに、一つの単語で意味合いが違ってしまうことにあらためて気付いた。学習者は本気で勉強して考えているので、笑ったりすぐにつっこんだりしないように注意したい。

(第5回)
・新しい日本語という外国語を習っていることに気付きました。単語ではなく音から入っていくことに気が付きました。日本語がだんだん面白くなりました。
・文法などは中学生の時に学習したぐらいで、ほとんど記憶がなかったので今日の講座はどうなるかと思っていました。しかし、受けてみるとなるほど~と思いました。自分の中では、なんとなく分って話していることも学習者に伝えるとなると自分がもっと理解していないといけないなあと感じました。また、学習者の人が混乱しないよう伝え方も工夫が必要だということも分りました。第一は、学習者の必要性で、学習を進めていくことが大切だということ!!いつも心においておかなければ!!と思いました。
・「身近にあるもの(チラシやメニューなど)も日本語の教材として使えるのか!」とびっくりしました。やはりテキストで教えるのが1番良いのかなと思っていたので、意外性を感じました。馴染みやすいものを使用して日本語を面白いと思ってもらうのは大事だと改めて思いました。

■事業の成果と改善すべき点

参考資料として文法関連の書籍や、実際に日本語学習者の方に使われているテキストや参考資料を持参していましたが、場所が狭いせいか、または閲覧する時間が少なかったせいかあまり見ていただけなかったようです。せっかくの機会なので、もし関心を持っておられる方があれば目にとまるよう配置等考えたいと思います。

■担当者のつぶやき

いよいよ文字や文法など日本語指導に直接関わる講義に入り、先生の言葉をひとつも聞き逃さないように・・・と受講者の皆さんの眼差しはとても真剣なものでした。日本語を学ぶ外国人の視点で日本語を見つめたり考えたりする作業や、一見難しいと思われる文法に関する勉強も楽しんで取り組んでおられ、とても頼もしく感じました。

2010年12月16日
担当:佐々木

写真 「外国語としての日本語を知る」

写真 語彙をグループに分けてみよう!

写真 講義の様子

写真 グループディスカッション

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