SICレポート

「葬祭マナーあれこれ」 (平成21年度アンテナサロン)

時期
: 平成22年2月27日(土) 14:00~16:00
会場
: カワツ会館(葬祭式場)
参加人数
: 20(フィリピン2、韓国1、中国2、ブラジル1、フィンランド1、アイルランド1、日本12)人

■内容

県内の外国人住民等から、知りたいことのひとつに挙げられている「葬祭マナー」を取り上げました。
今回協力していただいた「博愛社」所有の「カワツ会館」を会場として、同社代表取締役太田氏に講師をお願いしました。

主な話・説明の内容は
 ・島根県東部は葬儀の流れが全国の多くの地域とは異なること
 ・お通夜・葬式参列の服装
 ・焼香の仕方
 ・出棺
 ・ご香典
 ・映像を観ながらの納棺師による作法の説明
 ・仏式による焼香や神式による玉串の供え方を指導を受けながらの体験
 ・棺やお骨箱について
 ・自宅でお通夜を行うことが難しい人等のための「通夜室」の見学

今回は当国際センターの行っているコミュニティ通訳ボランティア(英語)の方に協力を得ました。
  講 師:太田 敦久 さん (株式会社博愛社 代表取締役)
  共 催:松江市、財団法人松江市国際交流協会
  協 力:株式会社 博愛社

 

■参加者の声

・日本の葬儀でどう振舞って、何をすべきか理解することができた。
・重要な文化的行事について学ぶすばらしい機会だった。デモンストレーションの後で、(焼香の)体験ができたことはすばらしかった。
・ゆっくりお話が聞けてとてもよかったです。疑問点もすぐ聞くことができてよかったです。参加者が多いより、今日のがとってもよかったです。
・大変いい勉強になりました。説明がわかりやすいです。
・葬祭を国際交流のテーマにする、という発想が斬新だったと思います。
・仏式・神式等に分けた大変詳しい、また的確な説明でとても勉強になりました。とてもいい機会だったと思います。

【共催・協力団体の声】
・「葬祭マナー」は、自分の宗教と異なる場合、一見すると関係ないようなもののよ
うに思えますが、逆に言うとご近所との交流、親戚・親族との繋がりを保ち、深めて
いくためには、重要なテーマであったと思います。 また、多くの日本人の方が参加されましたが、皆さんの口コミや人との連携で、今後、多文化共生の輪が広がっていくものと思います。
・外国人住民の人が葬祭マナーに触れる機会は少ないので、この企画はよい機会だったと思います。
・自分たちも、勉強になりました。

■事業の成果と改善すべき点

葬祭マナーは外国人住民にとってはいざというときに必要な知識ですが、日本固有の儀礼文化としても関心が高いことがわかりました。また、初めて企業と協働事業ができたことは有意義でした。
反省すべき点は、外国人住民の参加が少なく広報の仕方に工夫が必要であったと思います。

■担当者のつぶやき

講師をはじめとする博愛社の方の説明・指導は丁寧で創意工夫が見られ、今後センターの事業企画でも参考になる点がありました。また、葬祭は、日本人独特の考え方も入っていると改めて感じました。また、国際結婚されているご夫婦も参加され、積極的に質問しておられた姿が印象的でした。
今回の事業で、共催・協力をいただきました 松江市・財団法人松江市国際交流協会、株式会社博愛社様、ありがとうございました。

2010年3月12日
担当:目次

写真 会場は異例の祭壇のあるホール

写真 やってみよう!「玉串奉奠」

写真 祭壇用の鼓(く)などの音色も体感!

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