SICレポート

平成20年度地域日本語教育支援事業「日本語デジタル教材作成スキル養成研修」

時期
: 2008年9月27日(土)~2008年12月6日(土)までの全7回
会場
: くにびきメッセ、島根大学他

■内容

 文化庁の委託事業として「日本語デジタル教材作成スキル養成研修」を行いました。デジタルカメラ・ビデオ・ウェブ等を利用し、日本ボランティアグループ内(または個人)で蓄積・改善・再利用できるデジタル教材を作成するためのスキルを、7回にわたって学びました。

【第1回】9/27(土)  日本語デジタル教材の実際と可能性
【第2回】10/4(土)  写真撮影の基本技術
【第3回】10/18(土) ビデオ撮影の基本技術
【第4回】10/25(土) インストラクショナル・デザインの基礎と教材設計
【第5回】11/8(土)  教材の試作と改善①
     (試作品 通信評価)
【第6回】11/29(土) 教材の試作と改善②
【第7回】12/6(土)  発表、まとめ

■参加者の声

・普段日本語ボランティアとして活動しているが、どうしても言葉で伝えることが出来ない場面に遭遇する。写真や動画があれば・・・と思うが、自作する難しさを感じ、なかなか手をつけることができずにいた。今回研修に参加し様々な作成スキルを学ぶことができた。今後は気軽に教材作成に取り組めそうだ。

・「デジタル教材」と聞くと最初はとても難しいイメージだったが、順を追って実践しながら学ぶことができたので理解しやすかった。今後の教材作成に役立てたい。

・長期研修で最初は「大変だ」というイメージだったが、回を重ねるにつれ参加者同士の連帯感が生まれ、お互いにアドバイスしあったり意見交換することができた。とても有意義な研修だった。

■事業の成果と改善すべき点

 講義と実習を組み合わせ、とても実践的な研修となった。デジタル教材の成り立ちや活用方法からカメラ・ビデオ撮影の基本技術、またパソコンを使っての編集作業まで、普段なかなか聞くことの出来ない知識をたくさん得ることができた。7回にわたる長期研修にもかかわらず、参加者の皆さんにも積極的に参加していただき、最終的には講師の先生にも「予想以上」と評価していただける試作教材をつくることができた。
 とてもよい内容だっただけに、もっとたくさんの方に参加していただければよかったと思う。対象者や参加条件の設定をもっと検討する必要があった。

■担当者のつぶやき

 “デジタル”と聞くとどこか難しい印象ですが、毎回基礎から学ぶことができる内容で、参加者の皆さんにも楽しみながらで学んでいただけたのではないかと思います。回を追うごとに参加者同士の連携も深まり、ビデオ作品の撮影の際はとてもすばらしいチームワークを見せてくださいました。今秋の土曜日は参加者の皆さんと楽しく過ごさせていただいたという印象です。本当にお疲れ様でした。今回学んだ内容をグループ内でも共有し、今後の活動に是非活かしていただきたいと思います。

2009年1月14日
担当:川中 愛理

写真 第1回研修「デジタル教材とは??」

写真 第3回研修「屋外で教材の試作を行いました」

写真 第4回研修「学習者の効果的な学習を導くには?」

写真 第7回研修「研修最終回は試作教材の発表を行いました」

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