SICレポート

アンテナサロン「神話の国"出雲"で韓国文化を探ろう!」

時期
: 平成20年11月24日(月・祝)
会場
: 島根県立古代出雲歴史博物館 講義室 (出雲市大社町)
参加人数
: 公開講座:約50人、視察:約35人

■内容

 神在月にちなみ、神話の時代からの韓国とのつながりを学んだ後、新羅とゆかりのある「韓竈(からかま)神社」(祭神はスサノオノミコト)を訪ねた。
 公開講座には、外国人住民の方も含む、県内外から多くの参加者があり、この地方ならではの身近な韓国文化の話に興味深く聞き入った。韓竈神社では、鰐淵(わにぶち)コミュニティーセンター長の高橋一夫氏から神社の由来と、その名から窺い知る鉄器文化のお話など伺った後、時雨れる中、神社の急峻な石段を登り、大きな岩の隙間を潜り抜け、無事参拝を果たした。
 

【公開講座】 「神在月に ~日韓両国の神話にみる韓国とのつながり~」
          講師:日韓親善「島根少年の翼」実行委員長  錦織 明 氏 
            (松江市立城北小学校長、島根県国際理解教育研究会理事) 

【視   察】  韓竈神社  出雲市唐川町
         

<共 催> 島根県立古代出雲歴史博物館
        在日本大韓民国民団島根県地方本部
<後 援> 出雲市
                        

■参加者の声

*神話の話が分かりやすくてよかった
*韓国文化への関心が深まった
*雨の中だったが、視察は面白かった
*都会では得られない、びっくりする体験だった
*こんな身近なところに韓国ゆかりの神社があるとは知らなかった

■事業の成果と改善すべき点

前半を公開講座としたことにより、古代出雲歴史博物館ボランティアスタッフの会の会員や来館者等、多くの方に参加していただけた。また、視察先も事前に下見をしていたので、時間配分等も余裕がありよかった。
視察先の道路事情から止むを得ずマイクロバスを手配したが、一部の参加者にはバスの定員を超えたため乗車をお断りをしてご不便をおかけした。

■担当者のつぶやき

知る人ぞ知る韓竈神社!私もこの事業を担当しなければ、一生訪れることもなかったかもしれません。「神話の中の渡来神は征服することなく王として迎えられ、民と共存する形で繁栄に導いた」と、錦織先生のお話にありましたが、連綿とした韓国との交流を肌で感じ、多文化共生の原点を古代神話の中に見たような気がします。
時雨れる中の参拝でしたが、皆様にご利益がありますように!

2008年11月26日
担当:浅野悦代

写真 公開講座の様子

写真 神が乗られたと云われる「岩船」の上で神社の由来を聴く

写真 急峻な社までの石段

写真 巨岩を背にした社に到着

写真 韓竈神社への道

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