SICレポート

「やさしい日本語」研修会

時期
: ①西部会場 2013年8月22日(木) ②東部会場 2013年8月23日(金)
会場
: ①島根県立大学浜田キャンパス小会議室7 ②島根県民会館303会議室
参加人数
: ①27人 ②24人

■内容

 「やさしい日本語」による情報提供について学ぶ研修会を、浜田と松江の2カ所で開催しました。「やさしい日本語」とは、普段私たちが使っている日本語よりも簡単なことばのことで、災害時などに、外国人が必要な情報を受け取り、適切に行動できるように考え出されたものです。外国人だけでなく、高齢者や子どもにもわかりやすく情報を伝えることができます。
 当日は、行政職員の方や、日本語ボランティアの方や、外国人住民の方など、様々な立場の方にご参加いただきました。
 「やさしい日本語」ニュースの開発に携わったNHK放送技術研究所の田中英輝主任研究員による講演と演習は、豊富な実例を交えながらの大変わかりやすいものでした。特に、実際のニュース記事を「やさしい日本語」を使って書き換えるという演習は好評でした。

主催:島根県・(公財)しまね国際センター
共催:公立大学法人 島根県立大学

■参加者の声

・当たり前に使用している表現を変えていくということはいきなりだと難しい。日頃から情報発信の方法(表現方法)を意識し、受け手側の目線でとらえることが大切だと感じました。
・たいへん勉強になりました。日頃、何気なく使っている日本語がここまで「難しい」ものであるとは…と、改めて驚きました。外国の方、子どもたちに向かうとき、もう少し考えて話せるようになりたいと思いました。ありがとうございました。
・「NEWS WEB EASY」のことは知らなかったので是非外国人の方に知らせ、日本語教室でも教材として活用していきたいと思います。
・外国人の方を対象として作られたものが、障がいをお持ちの方、高齢者の方にも有効であると認識できました。

■事業の成果と改善すべき点

 この研修会を通じて、「やさしい日本語」や「NEWS WEB EASY」の取組を様々な立場や分野の方に知っていただくことができました。今回の演習では、一人ずつ書き換え体験をしていただきましたが、演習の時間がもう少し長く取れれば、いろいろな立場の参加者同士が意見交換しながら進めていってもよいのではないかと思います。

■担当者のつぶやき

 「やさしい日本語」への書き換えには、ある程度の慣れが必要だと感じました。災害時だけでなく、日頃からいろいろな場面で「やさしい日本語」による情報提供を行うことが、いざというとき役に立つと思います。

2013年8月28日
担当:仙田武司

写真 東部会場の様子

写真 演習:ニュースの書き換え体験

写真 西部会場の様子

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