SICレポート

平成24年度災害時外国人サポーター養成研修(松江)

時期
: 2013年2月9日(土)
会場
: 松江市城東公民館
参加人数
: 15人

■内容

 大きな災害時に主に言語や情報の面で外国人をサポートする災害時外国人サポーター養成研修を、この度松江市で開催しました。

講   義:「災害時に外国人が直面する課題とサポーターに求められる役割」
       講師 高木和彦さん (特活)多文化共生マネージャー全国協議会 副代表理事

実地研修:「災害多言語支援センターの活動」
       進行 (公財)しまね国際センター
       
 まずは講義により、災害時に外国人がどういうことに困るか、どういう支援が求められるのかについて学びました。その後大規模災害が起きたことを仮定し、設置された「*災害多言語支援センター」において、外国人住民が避難している避難所にどのように巡回するか、どんな情報を届けるかを考え、準備し、「避難所巡回」を行う活動を体験しました。
 松江市による外国人・地域住民等が参加する「避難所宿泊体験」が並行して開催されており、「避難所でのスペース作り」や「原子力・防災研修」他が行われました。
 
*「災害多言語支援センター」:大きな災害時に、外国人に多言語で正しい情報を伝えたり、電話で相談を受けたり、避難所巡回等を行います。

■参加者の声

・災害時のシミュレーションに参加できて、正確な情報伝達の大切さがよくわかりました。
・自分ができる事を一生懸命しようと思ったのですが、実際力が発揮できませんでした。でも、その分たくさん勉強になりました。
・災害時外国人が置かれる状況がわかりました。
・多言語支援センターの立ち上げもゼロから始めなくてはならず、初対面の人とも協力していく必要性を実感しました。

■事業の成果と改善すべき点

 会場や共催事業との関係で、研修時間が短かめになり、実地研修の時間がもの足りない部分もあったと思います。
平成22年度に初めてサポーター養成研修を開催して3年目。トータル5回の養成研修を開催してきました。少しずつではありますが、「災害時外国人サポーター」や「災害多言語支援センター」についていろいろな方に知っていただくことにつながってきていると思います。

■担当者のつぶやき

特に東日本大震災以降、全国的に防災訓練や避難所体験、災害支援等に関係する研修会や事業が増えてきています。災害時にはいろいろな要援護の方がいらっしゃいますので、外国人支援のみでなく、横のつながりも考えながら、支援に関して共通する部分があれば、相互によい状況となれるように考えて取り組んでいけたらいいと思っています。

2013年2月22日
担当:目次敦美

写真 講義(災害時の外国人支援等について)

写真 実地研修(災害対策本部からの情報収集と翻訳)

写真 実地研修(避難所巡回準備 避難所へ張り出す多言語表示を検討)

写真 実地研修(サポーターによる避難所巡回)

写真 実地研修(避難所巡回後のミーティング:避難所での状況の情報共有)

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