災害時外国人サポーター養成講座 in 出雲 (第1回)
- 時期
- : 2012年8月12日(日)10:00-16:00
- 会場
- : 出雲市役所1F くにびき大ホール
- 参加人数
- : 公開講座のみ受講者:11人 災害時外国人サポーター:20人 外国人参加者:22人
■内容
大きな災害が起きたときに、言葉や文化・習慣の違いから避難所でトラブルが起きたり、外国人自身が災害についてあまり知らないこと、などにより問題が生じる場合があります。災害時に外国人にも正しい情報を得て安心できるように、災害時外国人サポーター養成研修(第1回)を出雲市で開催しました。また外国人のための防災研修も同時開催しました。
【当日の内容】
・講義①(公開講座)
「福島」を「フクシマ」に変えた東日本大震災
講師:(公財)福島県国際交流協会 幕田順子さん
~昼食~
・講義②
「災害時に外国人が直面する課題とサポーターに求められる役割」
担当:しまね国際センター
・実地研修「災害多言語支援センターの運営」
・全体ふりかえり
・SIC災害時外国人サポーター登録制度について
・次回の実地訓練(出雲市防災訓練)について
■参加者の声
【サポーター参加者】
・福島の方のお話しをうかがってその勇気に感動しました。実習のプログラムはとても楽しく、とにかくもっと経験を積みたいと思いました。
・言葉がわからないという事が、どのようなリスクがあるか実務を通じて理解できました。もっとわからない側の気持ちをしっかり理解したいと思います。
・どんな支援が求められているかを考える事が思った以上に難しかったです。ボランティア同士のコミュニケーションも大変だとわかりました。
・参加者相互に協力しながら活動が出来たと思う。それぞれが自ら任務を把握した上で活動であればスムーズに流れたと思う。しかし実際の災害時は混乱しているため、このような研修を継続して実施していかなければならないと感じた。
【外国人参加者】
・非常用品の準備や逃げる方法、心構え、避難所など勉強になった。
・私たち外国人は自然災害のことは知らないので、どのように行動したらいいのかわかりません。今はこのような事態が起きたら何をしたらいいか、少しわかるようになったと思います。
・我々外国人は何をすればいいのかわかりませんので、イベントをもっと宣伝するべきだと思います。災害を経験したこともないのです!
■事業の成果と改善すべき点
東日本大震災での福島の状況を知ること、サポーターとして、災害時に必要とされること、提供できる支援、避難所での状況を体験してもらえた。
また、外国人住民には出雲市の状況に合わせた、具体的な防災情報を提供することができてよかったが、日本人とあまりかかわりのない外国人コミュニティへの効果的な情報提供をする必要があると感じた。
■担当者のつぶやき
松江市、浜田市に続き、今年度は出雲市にて開催しました。サポーター、外国人参加者ともに真剣に研修に取り組んでおられ、参加者の皆さんの防災意識の高さを感じました。
また、災害では想定外なことが起き、誰でも混乱をします。柔軟な考えを持って行動することや、人とのつながりが重要になってくる中、地域の方々との日ごろからのコミュニケーションを大切にしていきたいと改めて思いました。
2012年9月 6日
担当:佐貫
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