SICレポート

平成22年度文化庁委託事業「生活者としての外国人」のための日本語教育事業 やってみよう!日本語ボランティア~養成講座(第2回)

時期
: 平成22年10月16日(土) 13:00-16:00
会場
: ラ・ぺアーレ浜田(教養室2)
参加人数
: 25人

■内容

日本語ボランティア養成講座、第2回目のテーマは
異文化コミュニケーションと日本語学習支援」でした。

今回は講師に 公益社団法人 国際日本語普及協会(AJALT)研究開発コーディネーターの品田潤子さんをお迎えし、「コミュニケーション力と日本語力の関係」や
「コミュニケーション成立のためにどんな支援が役立つか」などをテーマに
お話していただきました。

文化背景や生活環境等の違う国からきた人に日本語支援するとき心に留めておきたいことは、自分が常に判断基準にはならないことや、あらゆることが起きうる!ということ、また、学習者のペースに合わせゆっくりと時間をかけて待つことの大切さなど、多くの気付きをいただきました。

■参加者の声

・言葉を使わずにコミュニケーションするという事を考えたことが今までなくて、簡単そうで難しかったです。今回も新しい発見があっておもしろかったです。ありがとうございました。

・日常日本にボーっと住んでいて、気がつかない点(外国人から見て)を色々気づかされた様な気がします。“ゆっくりと相手を待つ”という点では、自分に待つことができるかな、かえって待たせるのは悪いかなと思う気持ちがありましたが、やっぱり“待つこと”は大事だなと思いました。

・「できる」こと、「できない」ことという観点で捉えた時に、「できない」ことが多く出てきたが、各々の共通点を出していくと、意外と「できる」ことの共通点が多いことに驚いた。そのことをしっかり覚えておきたいと思う。

■事業の成果と改善すべき点

今回は日本人だけでなく中国からの留学生など様々な背景を持つ方に受講していただき、それぞれ異なった視点での意見もたくさん出していただきました。グループ内での自己紹介だけでなく、受講者全体がお互いに知り合えるような場を先につくっておけば良かったと思います。

■担当者のつぶやき

「コミュニケーション成立のためにどんな支援が役立つか考える」というテーマで教室活動の種類や目的等を学んでいく際に、「学習者に知り合いや友だちができるためにはどんな支援が必要か?」を考えるグループワーク等がありました。日本語支援とひと言で言っても、実際には色々な角度で見たり考えたりする必要性があることに気付かされ、日本語教室の持つ役割の大きさを改めて感じました。

2010年12月16日
担当:佐々木

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