災害時外国人サポーター養成研修(第1回)
- 時期
- : 7月17日(土)
- 会場
- : 島根県民会館 303
- 参加人数
- : 59(一般参加者22、行政機関等37)人
■内容
大きな災害時に外国人住民に対して通訳や翻訳などを中心にサポートするボランティアの養成研修を行いました。
このような災害時のサポーター養成研修は、当センターでは初めてで、3回シリーズで開催します。第1回目として、①過去の災害で実際に外国人をサポートした体験談、②大きな災害時に言語面での外国人住民をサポートするために立ち上げる「災害時多言語支援センター」についての講義、③「災害時の外国人支援活動」について考えるグループワーク等を行いました。
大規模災害時には、様々な関係機関との連携も必要になることから、今回の研修には、サポーターだけでなく、行政等関係機関の方にも参加をしてもらいました。
講師:
高木 和彦 (特活)多文化共生マネージャー全国協議会 副代表理事
須田 麗子 元(財)新潟県国際交流協会 ボランティア相談員
主催:島根県・財団法人しまね国際センター
共催:松江市・財団法人松江市国際交流協会
■参加者の声
・被災現場で起こるさまざまな問題点を実体験をもとにお話いただき、新しいことをいろいろ知ることができました。
・いろいろな壁のあることを、初めて深く感じました。知っているようなつもりでも、外国人にとってはきわめて大変なことをもう一度認識しようと思います。
・災害時という非日常な状態ではやはり、日頃の心構えが必要と思った。
・外国人の生活様式とともに考え方の違いを、より深く理解して、対応する必要のある事を知った。
・講師の生々しい、しかしパワフルな話をお聞きし、自分にそれを見習えるのか、ギモンに思いながら、一人の人間としてできることに努力すべきとも思い直しています。
・災害が発生してからでは活動できないということが良くわかりました。地域においての日常生活での自分の役割を明確にしておくことが大事だと思った。
・県・市町村の実情にあった外国人災害時支援計画について考えていく必要を痛感した。
■事業の成果と改善すべき点
実体験に基づく講師のお話で、「災害」について現実的に考えてもらうことができたかと思います。第1回目の研修を3時間で行いましたが、内容が濃く、さらに参加者の方々の充実した話し合いのためには、もう少し時間が必要なところもあったように感じます。
■担当者のつぶやき
研修の直前には、島根でも雨による被害が出ていました。 非日常的と思いがちな「災害」ですが、いつ起こるかわからないものでもあります。
今回の研修では、日頃からの地域社会でのつながりの大切さを感じました。「大規模災害で生じる外国人住民の問題は、実は日常生活で生じている問題が、より大きくなって現れることが多い。。。」と言われた講師の方の言葉を踏まえ、日頃から地域づくり、多文化共生について考えを広げたい、、、と感じました。
2010年7月27日
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