SICレポート

平成21年度多文化共生研修会

時期
: 平成21年6月9日~12日
会場
: 後掲

■内容

 今年度は、全国市町村国際文化研修所(JIAM)に「JIAM出前研修」として講師派遣等で御協力をいただき、県と共催した「平成21年度市町村・国際交流団体等連携会議」に併せ、県内3ヶ所で実施した。
 外国人住民を取り巻く現状と課題を具体的に数字やエピソード交えて聞き、特に災害時に備えた多文化共生の地域づくりの心構えを学んだ。

1.研修テーマ 

「多文化共生の地域づくり」

2.講    師
 
 全国市町村国際文化研修所学長(多文化共生マネージャー) 大野慎一 氏
 全国市町村国際文化研修所総括研修主幹 志渡澤祥宏 氏

3.日時及び会場等

(1)日時:平成21年6月9日(火)15:00~16:00
   会場:浜田市(浜田合同庁舎 301会議室)
   参加者数:17名

(2)日時:平成21年6月11日(木)11:00~12:00
   会場:隠岐の島町(隠岐支庁別館 第3会議室)
   参加者数:17名

(3)日時:平成21年6月12日(金)15:30~16:30
   会場:松江市(島根県職員会館 多目的ホール)
   参加者数:32人

■参加者の声

・災害時における多文化共生について、自分自身も阪神・淡路大震災の体験から、外国人住民とお互いに日頃の付き合いが大切なことを実感しているが、行政も災害時に備えて、外国人住民の数に拘らず実情を認識して欲しい。
・少子高齢化や過疎化など、現在の島根県のあり様が、将来の日本の姿であるという視点が印象的だった。
・「多文化共生の地域づくり」と言いながら、やはり、日頃から顔が見えるより良い「地域づくり」が「多文化共生」に自然に繋がっていくのではないかと思った。
・もう少し具体的な外国人住民(子ども)との関わり方や支援策などが聞きたかった。
・“外国人住民”といっても、それぞれ個性もあり、語学力や滞在目的等も違うので、ひと括りにして考えるのは如何なものか。障害者についても同様だと思うが、ひとりひとりと向き合うことが大切なのではないか。
・外国人住民の方と一度出会い、何か一緒にできれば自信に繋がると思うが、交流イベントなどでなく、日常生活で出会うことがないと多文化共生を考えるのは難しい。

■事業の成果と改善すべき点

「多文化共生の地域づくり」に関心のある方々にも広報したことで、様々な立場からの参加が得られ、それぞれの「気づき」があったのではないかと思う。
「市町村・国際交流団体等連携会議」に併せて実施したため、その影響で開始時間が遅れることがあり、時間配分で課題が残った。

■担当者のつぶやき

講師の方々には、県西部の浜田市を皮切りに隠岐の島町、松江市と、強行軍の日程となり申し訳なかったのですが、熱のこもった講義に感謝しています。
そして、参加者それぞれの「気づき」をモチベーションに換えて、お互いの連携・協働の具体的な取り組みに繋げるような工夫が必要だと感じていますが、またこれからも御教示いただければと思っています。

2009年6月18日
担当:浅野悦代

写真 浜田会場

写真 隠岐の島会場

写真 松江会場

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