SICレポート

しまねのお葬式マナー&外国のお葬式事情(益田)(H22 アンテナサロン)

時期
: 2011年3月6日(日)10:00-12:30
会場
: 益田市総合福祉センター(益田市須子町3-1)
参加人数
: 34(外国人住民18、日本人住民16)人

■内容

今回のアンテナサロンは、葬儀社の方を講師にお迎えして島根県(西部)のお葬式マナーについて教えていただきました。

基本的な服装マナーや香典袋の書き方・相場・渡し方、また数珠の持ち方からお焼香の正しい仕方や神式(玉串奉奠)の体験など、実物を使ってのとても分かりやすいものでした。外国人住民はもちろんのこと日本人住民からも「知らなかった!」との声が多く上がりました。

~当日の流れ~

①島根のお葬式マナー講座
 講師:小笠原文子さん (有)高津川葬祭社

 ☆おまけ講座:
  「お悔やみのことば」(日本語ボランティア「ともがき」協力)

②外国のお葬式事情~タイ・韓国編

③交流お茶会

日本語レッスン「お悔やみのことば」では、熱心にメモを取る参加者の姿も。また益田市在住のタイ・韓国出身の方に、写真を交えてお国のお葬式事情について話していただきました。

タイのウェンディングケーキのようなお墓や、韓国のお葬式では「泣く人」を雇うこともあるというお話には、参加者から驚きの声が上がりました。

■参加者の声

(外国人住民より)
・今日のイベントに参加でき、嬉しかったです。そして沢山のことが分かって、勉強になりました。一番印象に残ったのは香典の渡し方と焼香の仕方。
・日本の葬式マナーは長い歴史の中から出来た伝統文化だと分かって、素敵だと思います。こういう文化こそ、亡くなった家族に深い悲しみを表すことができます。
・異なったお葬式マナーを学ぶことは大変興味深かった。私は今まで1度もこういった経験がないので、その機会があったときにはどうするのかがわかってすごくよかった。

(日本人住民より)
・日本人にとってもとても難しいので勉強になりました。タイ・韓国のお葬式については知らないことばかりで興味深かった。
・日本人でもお葬式のことで知らないことがあるので、数珠の使い方等勉強になりました。また、タイや韓国のお葬式のことも分かり、日本との違いも感じましたが、お互いに文化を理解することって大切だなと思いました。
・韓国では泣く人を雇うこともあるということ。日本のことも勉強になりましたが、タイ・韓国の事情もわかって良かったです。日本語教室でも、言葉だけでなくこのようなマナー、礼儀についてやってみたいと思いました。

■事業の成果と改善すべき点

講師の方が実際に焼香台や玉串等を持参してくださり、戸惑いながらも興味深そうに焼香体験をする外国人住民の姿がとても印象的でした。所作だけでなく背景にある考え方や伝統文化が見えるお話は、「外国のお葬式事情」などと併せて異文化間の相互理解に繋がる良いきっかけとなったように思います。

■担当者のつぶやき

マナーを学ぶことで外国人住民の方がお葬式などで困らないように・・・という生活情報提供を主な目的として開催しましたが、併せて背景にある日本の文化やものの考え方、見方などが見えてくることで互いの理解に繋がるということを改めて実感しました。今回の事業に共催、ご協力をいただきました皆様、どうもありがとうございました。

2011年3月22日
担当:佐々木

写真 お香典の包み方

写真 お焼香体験

写真 受付でお香典を出してみましょう(「お悔やみの言葉」ミニレッスン)

写真 玉串奉奠も学びました

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