SICレポート

災害時外国人サポーター養成研修(第2回)&模擬避難所体験

時期
: 8月21日(土)
会場
: 松江市消防本部
参加人数
: ①災害時外国人サポーター養成研修(第2回) サポーター16名、②模擬避難所体験 日本人住民17名・外国人住民14名、行政(視察・体験)4名 等人

■内容

①災害時外国人サポーター養成研修
 7月に開催した「災害時外国人サポーター養成研修 第1回」(事前研修)に続く2回目となる研修会。今回は、「実地研修」として、地震発生3日後を想定し、外国人も避難している避難所への巡回などをシミュレーションした。

②模擬避難所体験
 外国人住民と日本人住民が一緒になって行った。 まず、「模擬避難所」体験として、非常食試食・避難所作り(ダンボールによる間仕切り作りやトイレ作り)、また防災学習として「起震車体験」や「消火器訓練」、「非常持ち出し品について」などを行った。実際の避難所は冷暖房の設備が整っていない場合が想定される。今回の模擬避難所体験も、冷房のない場所での開催となり、「避難所」の大変さを少し感じてもらうこともできたと思う。

また、途中、①と②を併せた内容で、外国人サポーターが、避難所を巡回し、避難所へ避難している外国人への聞き取り調査なども行った。

 
 講師(サポーター養成研修)

    高木 和彦    (特活)多文化共生マネージャー全国協議会  副代表理事
    高橋 伸行                〃                 理事
   

■参加者の声

①・直接ニーズを聞くことができて、有意義たった。
 ・会場設定が現実に即したもので、臨場感あるトレーニングだった。
 ・百聞は一見にしかず。避難所や支援センターの具体的なイメージがもてた。

②・いろいろ勉強になりました。
 ・非常食が思いのほか、おいしかった。

■事業の成果と改善すべき点

今回は2回目のサポーター養成研修であり、10月には3回目としてふり返り研修を開催していく。実際に大きな災害が起きたときに、サポーターの方も被災することも考えられる。実際にどのように支援をしていけばよいのか、体制を整えていく必要がある。
また、外国人住民・日本人住民それぞれが、日頃の付き合いや日頃の備えをとおして、大きな災害時に少しでも被害が少なくなるように繋がっていけば、と感じる。

■担当者のつぶやき

冷房のない会場での「避難所体験」は1日だけでも大変だったと思う。実際に大きな災害が起きたら、このような生活環境が何日も続くことが考えられる、、、という講師の言葉に改めて災害時の大変さを感じた。外国人住民にとってそれに言葉の面での不自由さが加わると、さらに大変であるが、日頃から、少しでも災害についての知識を持ってもらうことが大切だと感じる。
また、この事業は、共催として松江市・松江市国際交流協会と行い、特に②の模擬避難所体験では、市が中心になって行った。共同で災害時の外国人支援について考え、事業が開催できたことは、非常によかった。

2010年8月30日
担当:目次

写真 サポーターによる避難所巡回で、避難している外国人住民に聞き取り

写真 防災学習として、消火器訓練

写真 サポーターが地図を広げて外国人住民が避難している避難所を確認

写真

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